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yoongi ページ14
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テヒョンが死んで、俺は心を病んだ。
元から少し鬱の気はあったが、心の病気は重症化し、俺は仕事にも行けなくなった。
精神科でカウンセリングを受け、そのまま薬を貰った。
自分が精神病患者であるという事実もまた、自分を苦しめた。
こんなことなら、もっとテヒョンと時間を作ってやるんだった。あのときコンビニになんて行かなかったら。水をもっと大量に持参していたら。
そもそも、こんな俺が犬を拾ったのが間違いだったのか。
思考回路の悪循環に陥り、一人で部屋に閉じこもる。こんな時にテヒョンがいたら、隣に座って俺を見上げ、どうしたの、大丈夫?、というような顔で俺の顔をなめてくれるのに。
もうそのテヒョンは、どこにもいない。
テヒョンは、俺が殺したんだ。
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作者名:yurameku | 作成日時:2020年6月29日 15時