ウンミョン(original yoongi) (ページ12)

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you ページ12

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え、なになに。なにこの状況。

私を見つめたまま硬直してしまったフルフェイスの男を見て思う。

曲に惚れ込み駆け寄ったのは私だが、まさか私に一目惚れでもしたのか？

いやそんな訳がない。私はいたって平凡な容姿で、絶世の美女とかそんな類いではない。

じゃあなんだ、私が変質者にでもみえるのか。

あらゆる可能性に思考を巡らせていると、彼がそのヘルメットに手をつけた。

え、ヘルメット外そうとしてる？

一瞬そんな風に見て取れたものの、結局彼は外すかどうか少し悩み、やはり辞めたようだった。

マスクにかけた手を下ろし、

そしてこちらをもう一度見て、

えっっ！！！なになになになに！！！

彼がそのマスクで顔を隠したまま、こちらに近づいてきたのだ。

ゆっくりと、でも着実に狭まる二人の距離に私は果てしなく困惑した。

どどどどどど、どうなっちゃうの？？？！！！

そこで私は気付いたのだ。

彼が近づいてくると同時に、マスクの中の彼の顔もよく見えるようになった。

そしてそのマスクで隠された顔は、

紛れもなく、

「あ･･････、テヒョンくんの･･････」

霊園で出会った、彼だった。

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