eighteen ページ20
Soma side
しゆんと別れた後、俺はAに電話をかけてみた。
『はい、もしもし？』
そ「もしもし？そうまさんだけど」
『自分でさん付けしてる人初めて聞いたわ』
そ「てるととかもそうじゃね？」
『あーそうだわてるとさんって言ってたわ』
そ「今大丈夫？」
『うん、めっちゃ暇してる。』
そ「そういや今どこ住んでんの？」
『〇〇ってタワマン』
そ「え、一緒じゃん。」
『は？まじ？』
そ「まじまじ。何号室？」
『1994』
そ「えめっちゃ近い」
『は？？？嘘だろ？？？？』
そ「今から会いに行っていい？」
『いいけど』
というわけで
会いに行ってみた。
『いやマジかよ。』
そ「まじだよ？」
『そういや、しゆからなんか聞いてたりする？』
そ「別れたってのは」
『あーやっぱ聞いてるんだ』
そ「復縁する気はないの？」
『したいけど、活動の邪魔しちゃうなら元々別れるつもりだったし。』
そ「ぶっちゃけしゆんのこと、好き？嫌い？」
『好き。』
そ「活動の邪魔になるって今言ってたけどさ、むしろいない方がヤバそうよ？」
『は？』
そ「まともに食事取らずに録音続けてる状態。あのままだといつか倒れるだろうね。」
『外にも出てなさそうだねそれ』
そ「昨日連れ出した」
『よくやった』
そ「どこから目線だよ」
『…どうしようかな』
そ「何が？」
『連絡先消しちゃったんだよね。』
そ「電話番号覚えてたりもしない？」
『するけどかけるの怖い。』
そ「今かけて」
『は？』
そ「はい。スマホぼっしゅー」
『ちょおまふざけんな』
そ「えっとしゆんの電話番号はっと…」
俺はしゆんにAのスマホを使って電話をかけた。
し「…もしもし？」
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作者名：あゆ | 作成日時：2023年5月18日 22時
