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配信の後、エゴサをした。
アンチ共で荒れていた。
“絶対女いるっしょあれは”
“隠すのに必死すぎワロタ”
散々言われていた。
活動者が恋人を作ってはいけないなんて誰が決めたのだろうか。
別にいいだろ。俺の勝手でしょ。個人の自由じゃんそんなの。
テメェらが俺のプライベートに干渉してくんな。死ねよ。
『しゆ。ちょっと話せる…?』
し「話せるよ。どうした?」
『…ツイッターすごく荒れてるでしょ?』
し「なんが?」
『エゴサしてないの?』
し「…したけど」
『…うちのせいだよね。』
そういって泣き始めるA。
し「お前悪くねぇじゃん。」
『だって、私がしゆと付き合ってるから…!』
し「なんでお前と付き合ってたらいけないわけ?」
『…しゆは、活動者でしょ?』
し「うん」
『活動者、ってかアイドル的な感じじゃん』
し「そうだね」
『アイドルはファンの子達に夢を見せるものでしょ?』
し「そなの?」
『そうだよきっと。だから女がいたら荒れるんだよ。』
納得がいかなかった。あいつらが勝手に夢見てるだけだろそんなの。
し「んで、お前は何が言いたいわけ?」
『距離をおいたほうがいいと思ったの…』
し「…は?」
『別れてほしい。』
否定することも、頷くこともできなかった。そしてあいつは出て行った。
し「…なんで」
頭が回らなくって。電話もラインも来てたけど、出るのがだるくって。
ただひたすら泣いた。そしてそのまま気絶したように眠った。
起きた時にはもう、あいつはいなかった。
し「俺はこれから、どう生きていけばいい…?」
なぁA…俺のとこに帰ってきてくれ…
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作者名:あゆ | 作成日時:2023年5月18日 22時