僕はどうしようもないクズだから【推しの子】【騎士A】 (ページ25)

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＃24 ページ25

Shiyun side

ばぁうからAがいないって連絡が来た時、あぁあいつ飛んだな。って思った。

案の定そうだった。連絡が来た30分後飛んだって連絡が来た。

し「やっぱりな。」

あいつが飛んだのはこれが初めてじゃない。過去にも4回。

その度に怒ってたっけ。

俺はあいつのことが好きだ。多分誰も気づいてないけど。

でもまひととAが両思いなのわかってたから。

し「奪ってやりたい。」

そう思ったことは何回もある。昔からすきだったのに。俺の方がずっと一緒にいるのに。

し「なんであいつなんだよ。意味わかんねぇって。」

でもこの思いを伝えることは一生できないわけで。

俺とあいつが付き合うこともできないわけで。

なんなんだよ。泣きたいほんとに。

傘もささずにあいつのこと探し回って。でも助けられなくて。片思いのまま終わってしまって。

し「ほんと…意味わかんねぇよ…」

顔が濡れているのが雨なのか涙なのかわからなくって。

とりあえずしゃがみ込んで膝に顔をうずめた。

ひたすらあいつのこと考えてたら死にたくなって。

気づいたら歩道橋の上にいた。