僕はどうしようもないクズだから【推しの子】【騎士A】 (ページ22)

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＃21 ページ22

Teruto side

なんで僕は怒ってるんだろ。飛んだから？ODしたから？

…違う。自分自身に怒ってるんだ。

ゆうのことがずっと好きだった。初めて知った時からずっと。
でも、向こうが好きなのは僕じゃなかった。まひちゃんだった。
僕がもっと早くこの気持ちに気づけていたら、付き合えたかもしれないのに。

僕が気づいた時には遅かった。2人は両片思いだったんだから。

もうわからないよ僕。どうするのが正解だったの？

大雨の中傘もささず、ただ1人救急隊を待っていた。

この水滴が雨なのか涙なのかわからない。
自分は泣いているのだろうか。

てると「あれを否定しなかったら、僕らは付き合えたのかな。」

そんなたらればを考えては否定し、それを繰り返した。

サイレンがそんなことを繰り返してた僕に強制終了の合図をおくる。

助けよう。今の僕はそれしかできないのだから。

この恋心に終止符を打とう。友達のままでいいんだ。ゆうと相方が幸せなら僕はそれでいい。

行こう。

てると「すみません！！こっちです！！」

救急隊「倒れてる方は？」

てると「ついてきてください！！」

彼女には幸せであって欲しいから。生きて。それと、謝らせて。

この恋心はもう封印するから。