君のことを知りたい。【短編集】 (ページ5)

今日:8 hit、昨日:1 hit、合計:1,477 hit

『なんで生きてるんだろうね』（Greed組）ページ5

てるとくん

「A…」

編集の休憩であなたの元に来たてるとくん

『なん…でっ…』

「何かあった…？」

心配そうに見つめられて、わからなくなってきて。

『ごめんなさい、！』

そう言って逃げ出そうとしたのに、

「待って！」

顔も声も可愛いのに、力は自分より強くって。てるとくんってやっぱり男の子なんだなって。

「とりあえず落ち着こう？深呼吸しよっか」

しゆんさん

レッスン終わって家に帰ってきて、靴がないことに気づいて。

「どっか出かけてんのか？」

でもいつも出かける時はおきがきがあるのに、今日はなくて。

連絡入ってるのかと思ってみたけど入ってなくて。

「どこ行ったあいつ」

とりあえず近所を探し回って見つけたのは夜の人気のない公園。

刃物を持った彼女がいて。

「何してんのお前」

『…誰っ？！しゆ…っ』

左腕にはいくつもの傷と鮮やかな赤色の液体。それを美しいと思ってしまった自分がいて。

「隠さんでいいよ。つか、それみて綺麗って思ったって言ったら引く？」

首を横に振る彼女。

「気が済むまで切っていいよ。貧血で倒れたら俺が運ぶし。」

本当は彼女に傷ついてほしくないし、リスカもしてほしくない。

けど、それで彼女の気が済むのなら。

「…頑張ったな」

しゆんさんだけめちゃめちゃ長くて草。

next→手当(これの続き的なやつ)