君のことを知りたい。【短編集】 (ページ11)

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『ライブと普段って全然違うからな〜』　まひとくん編ページ11

ま「体内で暴走する」

『ミトコンドリア！！！』

Knight Gameを歌ってる時、彼女の声が聞こえた気がした。

気のせいだよね、だってアリーナに関係者席なかったし…もしかして自分で応募したとか…？

いやいやいや、ないよね、多分…

なんて思ってたらマイク置き忘れちゃって。歌ってる最中こっそりマイクを陰に置きに行った。

ま「今日は来てくれてありがとー！！」

Knight Gameが終わってお話の時間。いないとは思いながらも彼女を探した。

『まひくーん！！！』

そう呼ばれた気がして。声が聞こえた方を向いた。

向いた先にはいつも以上に可愛い君の姿があって。とりあえず手を振った。

気のせいじゃなかった。ちゃんといた。きてくれてた。

嬉しかったけど、なるべく顔に出ないようにした。

顔に出しちゃうと、オキニだとか、荒れちゃってAに迷惑かけちゃうかもしれないから。

とりあえず、歌とリスナーさんへのファンサに集中した。

全員「今、自分の好きを守るために、己の道を突き進め」

僕が作詞した歌。君に届きますように。間奏の時に口パクで君に言ったの、わかったかな。

ま『好きだよ』

〜公演終了後〜

『まひくん！！！』

ま「あ、A！来てくれてありがとう！」

『私の方こそありがとう！楽しかった！！』

ま「それならよかったよ〜！」

『まひくん？』

ま「ん〜？どうしたの？」

『私も好きだよ』

どうやら、ちゃんと伝わってたみたいだった。