雨の日だけ会える君。【黒尾鉄朗】

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黒尾side



ザーッ


黒「いってきます」



いつもなら憂鬱なはずの雨…



でも…


『また、会いましたね…』


黒「おぅ」



雨で日だけ会える君…



君に会えるから、



少しだけ雨が楽しみで…




黒「彼氏とは、どうよ？」


『ふふっ

聞きたいですか？』




楽しそうに放す君…




『どうしたんですか？

何か、あったんですか？』



黒「なんでもねぇ」




『黒尾さんの嘘つき…

何かないと、そんな落ち込んだふうになりませんよ！』




あぁー


こいつにはなんでも丸わかりなんだ…




黒「実はな…」



((ガタンゴトン



黒「おっと…電車が来ちまった…」



『ですね…』



別れる時は必ず…




黒「じゃあ、また雨の日に…」



『ですね、雨の日に…』



こうやって別れる…



そんな不思議な日常に恋をしてしまった。

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