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「驚かせちゃってごめんね」
「い、いえ！私達の方こそ、失礼しました……！」
ゆずがお兄さんに謝る。毅然とした態度でいようとしてるみたいだけど、内心慌ててるだろうってのが隠しきれてない。ボクの目は誤魔化せないぞ〜？
それにしてもこのお兄さん、本当にせいが高い。180cmくらいはありそう。
そんなことを考えていると、小声でゆずが戒めるように言った。
「ほらっ、もねも謝って！」
「え、あ、うん！す、すみませんでした！ボクの方こそ、大きな声で驚いてしまって！」
あわわ、ゆずに言われて頭を下げたけど、考えてみればボクがいっちばん悪いじゃん！あんなに大袈裟に叫んでしまって恥ずかしいやら申し訳ないやら……。
「いやいや、いいんだよ。驚かせたのは俺の方だし……って、謝り続けても仕方ないよね。とにかく、気にしないでよ」
年下の子に本気で頭下げられるの、何だか嫌だし。なんて付け加えてお兄さんは困り笑いを浮かべた。なんだか人の良さそうな人だ。そう思った時、不意にお兄さんの背後、開きっぱなしだった扉から、ひょっこりと男の子が姿を表した。
「あの、聡迷、さん……」
ボクよりも年下らしい男の子は、お兄さんを見上げて声をかけた。
と、突然ボクの隣に立っているゆずが一歩踏み出す。そして、お兄さんの後ろから現れたその男の子に対して声を上げる。
「き、享くん……？享くん、だよね？！」
え、なになに？知り合いなの、ゆず？
男の子が顔を上げてゆずを見た。
「春原、さん……？」
「小学校が一緒だったの！わあ、すごい偶然！こんなところでまた会えるなんて」
「そうなの？享くん」
お兄さんが享くん──っていうらしい──に問いかけると、享くんは控えめに頷いた。
「は、い。春原さんとは、図書室でよく、会っていたことが、あって」
「そっか、そうなんだ。お友達に会えたみたいで、なんだか俺、嬉しいな」
そう言って笑ったお兄さんが、あっとボク達に顔を向ける。
「あ、ごめんね。俺は
よろしくね、とお兄さんもとい聡迷くんが笑う。
「ボク、は、……
続けて、享くんがボクを見て言った。
「う、うん！よろしくね！ボクは
「
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