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一瞬、しるべくんの発言の意味について考えてしまった。

「エッ!?も、もっちろんいいんだけど、……なんで私に?」

驚く私に、Aくんがしるべくんの代弁するように言った。

「咲楽はさァ、いっつも明るいだろ?そんでもって、オレらのことを気遣ってくれる。リーダーっつーか、中心にいるのには合ってると思うんだ」

ええ、全然、そんな大したものじゃないと思うんだけど……。
 
「もー、ダンナってば照れるからやめなされ!繰り返しになるけど、探索に関しては全然いいよ!ここじゃ私も年上の部類だし、みんなのおねえちゃんとして、しっかりしなくちゃね!」

両手をぐっと拳にして気合入れる。「ありがとう」とまた、しるべくんが微笑を浮かべた。

「もちろん言い出しっぺだし、オレもついて行くよ」
「オレもオレも!一緒に行くぞ、咲楽!しるべ!」
「へへっ、頼もしーねえ、ダンナ!しるべくんも、ありがと!そんじゃ、みんなにもこの案をシェアして、ちょちょっとグループ作っちゃいますか!」



「よーし、みんな、準備はいい?」

みんなに話したところ、しるべくんの言った意見でまとまった。私はしるべくんとAくんと話した通り、二人と同じグループで探索することになった。私達三人の他には、ゆんちゃん、かえでちゃん、柚希ちゃん、萌音ちゃん、三羅くん、享くんの合計で9人。

もう一つのグループは、聡迷くん、織慧ちゃん、明聖くん、千鶴ちゃん、輝月くん、夕鈴ちゃん、虹羽くん、守くんでこっちは8人。で、結果的にお留守番が狩くんと奏ちゃん、それから乱烈くん……になるんだけど、狩くんは既にどっか行っちゃったし、実質二人。

「大丈夫だよ、咲楽ねえ」

ゆんちゃんがすぐ側で私を見上げながら言う。他のみんなも頷いた。

「何かあったらすぐ俺に言って欲しいな。咲楽ちゃん達も、気をつけてね」
「うん、聡迷くん!お互いに気をつけよう!」

聡迷くん達のグループの姿を見送りながら、私はゆんちゃんやしるべくん、Aくん、グループの面々を見回す。そして、こう宣言したの。

「よしっ、じゃあ行くよ!


ももやま探検隊、いざしゅっぱーーつ!!」

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作者名:褪紅 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2022年5月17日 7時

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