4.不審者 ページ6
「ただいまー」
自宅であるマンションに着き、鍵を開けて中に入る。
(今日も疲れたなぁ...時間的に兄ちゃんも帰ってきてないだろうし、部屋に入って寝よう)
そう思って暗い廊下を歩き、リビングへと通じるドアを開けると、テレビの画面がついていた。
「あれ、私テレビ付けっぱなしで...もしかして兄ちゃん?」
テレビを消そうと近付くと...
見知らぬ誰かが私のゲーム機でゲームをしていた。
ライトパープル色のジャケットに白いラインが入ったゴーグル付きの同色のヘルメット...。
こんな人知らない!
「だ...誰ッ!?」
?「うわ、めんどくさ...」
「誰ですかあなたは!人の家でなにしてんの?!っていうかそれ私のゲーム!!」
私は、近くに置いてあったリモコンで不審者に殴ろうと振り上げた。
けど、思いのほか不審者は素早くて容易く避けられる。
?「なんて凶暴な人だ...」
「いやいや!知らない人が家にいたら普通こうなるよ!早くでていっ__うわっ!?」
不審者を前にしたせいで焦ったのか転んでしまう。
咄嗟に近くにあったカーテンを掴んだことで、室内に日の光が差した。
?「げっ、日光...」
日光が不審者に当たった途端、ぼふんっと音をたて白い煙が不審者から起こる。
白い煙が晴れて不審者を見ると、私が拾ってきた猫に変わっていた。
「えっ...ショッピ...?」
もう一度カーテンを掛けるとさっきの不審者に変わった...これは、どういうこと?
猫が男の人に変わった...?
これはショッピじゃなくてショッピ君の方がいいのか?
syp「何するんですか。俺は日光嫌いなんです」
「えっ...?えっ??あなた何者...?」
syp「何ってただの吸血鬼っすよ。あ、猫でもあります」
「はぁ?吸血鬼?吸血鬼...。吸血鬼っ!?ま...まさか私を襲って血を吸う気じゃ...!」
syp「そんなことしませんよ。血吸わんくても生きていけますし、それ犯罪です」
「吸血鬼が法律を理解してる!?」
syp「とにかく夜になったら出ていくんで。俺が人の姿の時に名前呼ばんといてくださいね」
「は、はぁ?あなたの名前なんて知らないし...。猫だと思ったからショッピってつけただけで...」
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推しが尊いッッッ!(プロフ) - このお話読んでサーヴァンプハマりました!御園の沼にずぶずぶですよほんま (7月9日 0時) (レス) id: b5cad3eeae (このIDを非表示/違反報告)
安眠豆腐 - 初コメ失礼します。好きな漫画の設定があるなんて嬉しすぎます!続編おめでとう御座います! (2020年4月12日 21時) (レス) id: e0357d705f (このIDを非表示/違反報告)
獣華 - 初コメ失礼します!応援してるので頑張ってください! (2020年4月11日 22時) (レス) id: 4e84837f58 (このIDを非表示/違反報告)
月見里 市ゆり - コメント失礼します!一瞬でハマるほど、面白かったです!!これからも応援しています!更新、頑張って下さい! (2020年4月11日 17時) (レス) id: bc3855eee9 (このIDを非表示/違反報告)
akane__aoi(プロフ) - 初コメ失礼します!とっても面白かったです!!続き、頑張ってください!!!!! (2020年4月11日 15時) (レス) id: 8e1789b62b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆーる | 作成日時:2020年4月5日 18時