28.クソ先輩 ページ30
私の上に乗るショッピくんが誰かに離される。
血が流れる首元を抑えて当たりを見渡すと、金髪を持つ男性がショッピくんの後ろ襟を掴んでいた。
あの人がおかしくなったショッピくんを引っ張ったんだろう。
「あ、ありがとうございます...?」
?「礼なんかええで。それより大丈夫か?」
「はい。ちょっとクラクラしますけど...」
?「理性失って主人襲うとか前代未聞やでショッピ君」
「そうだ...!ショッピくん!」
金髪の男性に掴まれたショッピくんに駆け寄る。
ショッピくんは俯きながら傷口に手を置き、呼吸が荒い。
傷口に目をやると、服は赤く染っているが腹を突かれた時が嘘だったかのように傷が塞がっている。
押し倒されて血を吸われた時はびっくりしたけど、傷が塞がってよかった。
syp「なんでこんなとこに、アンタが」
?「たまたま通りかかっただけや。お前もう二度と主人襲うなよ」
syp「当たり前っすよ。もう二度とこんなヘマしません。....Aさん、ほんまにごめんなさい」
「私こそごめん...ショッピくんに怪我ばっか負わせちゃって...」
syp「俺の怪我はAさんを守れた証なんで謝るのやめてください」
といっても、自責の念は残る。
もっと私が動けていればショッピくんが怪我を負うこともなかったし、ショッピくんが謝る必要もなかった。
syp「...それより見つけましたよ。コネシマさん、皆待ってるんで戻ってきてください」
「こ、この人がコネシマさんなの?」
syp「こんなデカい声持つクソ先輩1人で充分です」
「え、なんか恨みでもあるの...?」
あまりの言いように関係を疑ってしまうけど、そう言うショッピくんに笑っている当たり悪い関係ではなさそう。
kn「ボロカスゆうようなったなぁ。でもすまんな、戻る資格ないと思うわ」
syp「何アホなこと言ってんすか。資格とかそう言う問題やなくて皆待ってるんすよ」
「お願いします。話だけでも!」
kn「なぁなぁ、チーノの手当てもはよしたれよ。ひとらんの所連れたったらええで。じゃ」
私とショッピくんが一瞬チーノに目に向け、コネシマさんから目線を逸らした途端、コネシマさんはチワワの姿になり素早く駆け出して行った。
syp「まじでクソ先輩っすわ...。一旦戻りましょう」
「そう、だね...」
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推しが尊いッッッ!(プロフ) - このお話読んでサーヴァンプハマりました!御園の沼にずぶずぶですよほんま (7月9日 0時) (レス) id: b5cad3eeae (このIDを非表示/違反報告)
安眠豆腐 - 初コメ失礼します。好きな漫画の設定があるなんて嬉しすぎます!続編おめでとう御座います! (2020年4月12日 21時) (レス) id: e0357d705f (このIDを非表示/違反報告)
獣華 - 初コメ失礼します!応援してるので頑張ってください! (2020年4月11日 22時) (レス) id: 4e84837f58 (このIDを非表示/違反報告)
月見里 市ゆり - コメント失礼します!一瞬でハマるほど、面白かったです!!これからも応援しています!更新、頑張って下さい! (2020年4月11日 17時) (レス) id: bc3855eee9 (このIDを非表示/違反報告)
akane__aoi(プロフ) - 初コメ失礼します!とっても面白かったです!!続き、頑張ってください!!!!! (2020年4月11日 15時) (レス) id: 8e1789b62b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆーる | 作成日時:2020年4月5日 18時