1話.丶丶 ページ4
男とのバトル結果は圧勝だった。
ボーマンダもこんな手応えのないヤツだったか、
とバカにするように欠伸をする。
『ズルズキン！クソっ、覚えてろ！』
男はズルズキンを抱えてみっともなく走り去っていった。
そして、いつの間にか周りにはバトルを見に来た野次馬がいて、口々にものを言う。
『すごい！あの人ボーマンダを手懐けてる！』
『なぁなぁ！今度は俺を相手してくれよ！』
これはまずい。
ただでさえ追われている身なのに、これじゃ目立つ。
「ボーマンダ戻って！」
ボーマンダをモンスターボールに戻して、この場を走り去る。
みんなの分のご飯は買ったからあとは場所取り。
この子を外に出してあげたいから人目につかない場所がいい。どこがいいだろう。
...迷う必要なんかない。
ここは自然と隣接してるんだから、森の奥に行けばいい。
そう考え、行き先を変えるため振り向いた時、
誰かとぶつかり、尻もちを着く。
『うおっびっくりした！ごめんな？大丈夫か？』
地面に強打した尻を擦りながら上を見上げると、
ニット帽を被った男性が手を出していた。
私は素直に手を掴んで立ち上がる。
「いえ、こちらこそ周りを見ずにすみません...」
『俺もよそ見しとったしお互い様ってことで。
...あれ、そっちから来たってことは＿』
「ごめんなさい、私急いでるので」
申し訳ないけど男性が話している間に謝罪を入れ、通り過ぎる。
さっきのバトルについて関わりたくない。
男性に呼ばれる声がするけど、それも無視して森へ入って行った。
.
街から外れて森へ入る。
森は風で木々が揺れたり、遠くでポケモンの鳴き声が聞こえる。
ここまで来れば人は来ないだろう。
「みんな出ておいで！」
5個のモンスターボールを宙へ向かって投げると、モンスターボールが開き、元気のいい声をあげながら次々に出てくる。
ボーマンダ、アーケン、ミミロップ...、あれ、
「ブラッキー？」
ブラッキーがいない。どこかではぐれてしまったのかな。
探しに行こうにもアーケンがご飯に夢中になってしまっている。
この子はご飯のことになると1歩も動かない。
置いていこうにも、例の子も出てきている。
「ミミロップ、ブラッキーを探してきてくれる？」
ミミロップは任せてと言うように強く頷き、探しに行ってくれた。
それを見届け、頭についた拘束具を取ろうと首を振る例の子に近付く。
「君の拘束具、外せたらいいのに...」
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理央 - こんにちは！吸血鬼の頃から楽しく読ませて頂いてました！二つともえぐい位の神作品…(syp sho 寄りの箱)これも名作の予感!?更新頑張って下さい！では最後に〜？ はい、サイドチェストォォォォォ! (2020年5月19日 8時) (
レス) id: 091f5a802b (このIDを非表示/違反報告)
亜美(プロフ) - はじめまして！吸血鬼と専属武器を見て新作楽しみに見に来ました！これからも更新頑張ってください！面白い楽しい惹き込まれる話をありがとうございます！ (2020年5月19日 1時) (レス) id: 5fb94517ab (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆま | 作成日時：2020年5月18日 13時
