第一話 元 虹色荘の白雪姫 ページ2
『……、やっと着いた……！！』
重いキャリーバッグを引きずり、久しぶりに懐かしい景色を胸一杯に焼き付けてゆく。
空港内は旅立ったあの日の時よりも随分変わっていた。
『ただいま、日本国。』
フランスから日本に帰って来たのは12年ぶり。
姫華や修兄には、たまには帰れとか言われたけど、
皆をビックリさせる為にこの日までは帰らないって決めてたから…。
それにこの帰国の事は、勿論誰にも告げてない。
ラインとかちょくちょく連絡はとっているんだけど、皆それぞれの職を手にして最近忙しいみたいだしね…。
『……12年後の皆の姿か…。写真は見たけどやっぱり目で見てみたいな…。』
私はスマホで皆から送られた画像やメッセージを見て思い出し笑いしながら歩いていた。
「すみませんです。ちょっとどいてくれ！！」
『…ん？』
勿論、真正面から走ってくる男の人に気付きもせずに。
「『うわぁ！！/うおっ！！」』
私は男の人にぶつかり、尻もちをついた。
手に取っていたスマホもその衝動で、
床に落ちてしまった。
ぶつかった相手も私と同じ様に尻もちをついたが、直ぐにも私に手を差し伸べる。
「っ……ゴメン…！大丈夫か？あんた。」
直ぐに気付かなかったけど、彼は大きな身体付きをしていた。身長もかなり高身長で、
何らかのスポーツをやっているなと察した。
『…えぇ、ありがとう。空港内で走らないほうが良いですよ。お急ぎですか？』
そう言うと彼はいっけねと言葉を漏らしながら時計を見て焦り、さっきの衝撃で散乱したスマホや物を拾い始めた。
「I'm Really sorry for what happened earlier！ (さっきのは本当にすまない！)
………けど、あんたもながらスマホは良くねぇ。
そんじゃあ！」
かなりの急ぎ用なんだな…
床に落ちたスマホを取り上げ、
タクシー乗り場を空港のデジタル案内板をスマホで見る事にした。
が、直ぐに違和感に気付いた。
『……これ、私のスマホじゃない。まさか、あの人と機種が一緒…？…どうしよう…！！』
運悪く同じ機種同士の偶然な入れ替わり。
あの男の人を追いかけようとするも、既に見失った後。最悪、私のスマホは飛行機から降りたっきりのマナーモードだ。
『………絶対……連絡してくるよね…、あの人…。』
私はあの男の人がこの事に気付いてくれますようにとただ祈るしかない。
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綾葉メグ(プロフ) - りみさん» 読んで下さりありがとうございます！なるべく早く更新出来るよう頑張ります！ (2020年10月5日 4時) (
レス) id: 2c121bd297 (このIDを非表示/違反報告)
りみ(プロフ) - 続きを楽しみにしています！これからも応援しています頑張ってください(*´▽｀*) (2020年10月4日 21時) (レス) id: 8754467967 (このIDを非表示/違反報告)
綾葉メグ(プロフ) - 和香さん» 読んでくれてありがとうございます。早めに更新出来るよう頑張りますね！ (2020年5月2日 16時) (レス) id: a78732187c (このIDを非表示/違反報告)
和香 - 続きがものすごく気になります！更新頑張ってください。 (2020年5月1日 19時) (レス) id: 29c4e7285d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：綾葉メグ | 作成日時：2020年3月10日 5時
