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第九話: 虹色荘  ページ10

《火神 サイド》


黒「ここです、火神君。」



黄「久しぶりに帰ったッスね!!」



青「お前はモデルの仕事とかで忙しいから、久しぶりだろうが…俺とさつきは一ヶ月ぶりだぞ。」




黒子達に連れて来られた先は、こいつ等が中学の時に住み暮らしていた寮だった。



名前は「虹色荘」らしい。





桃「この家はね、元々私達が卒業した時に売り飛ばすつもりだったらしくて…。でも此処には思い出がいっぱい詰まってるし…」




雪「…何より、皆やAがいつでも帰れる様に、この場所を私達が交代で管理してるんだ。」




皆が帰れる場所…ね…。
その考え方悪くねぇな。




「長らく帰ってないのか?あのAって奴は?」



浅「あいつなりに忙しいんだろう。待ってる側はそれ程苦じゃないが…。」



赤業「……そろそろ限界だね。」





そうあの憎たらしい奴がそう零すと、
みるみるとあいつ等の顔が落ち込んだ様な雰囲気になる。



またこのくだりかよ。





「はぁ…。そんなに落ち込む暇あんなら、ちゃちゃっと軽く掃除してバスケしようぜ。

ーー古い思い出に浸かるくらいなら、今残せる思い出に塗り替えろよ。忘れろって言ってんじゃねーんだしこっちは。」




相「火神に関してはいい事言ったわね。
バスケしに来たんだし、早速軽く掃除してから遊びましょ。」




…………………、



「……ってなんて俺達が?!!」




小「なんで俺も…!?」




相「あら、言い出しっぺは火神でしょ?それに遅刻した罰、だからここの掃除。
それに小金井は……んー…、なんとなく?…じゃあ、宜しくね!」




桃「私達は寮でちょっと飲み物とか用意します。大ちゃん達は寮のブレーカーを上げに行ってるので。」





言い出さなきゃ良かった…。
俺と先輩でこの広い屋外コートの掃除って…。




明かりがついてねぇ状態で掃除って、
つーか、ブレーカー上げるくらいで人数多すぎだろ…!?




小金井「じゃあ、ほうき掃きから始めようか。
でも、その前にほうき探さなきゃだね。」



「……はぁ…、分かった。」





俺達はコートから離れた物置に入った。
青峰達が遅いせいで、物置の灯りやコートの灯りが付かねぇ。



頼りになるのは月光だけ。




「何も見えねぇ…。見つかったか?」




奥にいる先輩に声をかけたが、




小「あっ、これかも!」




ドンッ…!!





「……ッ…!!てめぇッ…!!」




……誰かに足を叩かれ、俺は倒れこんだ。

第十話: 暗闇→←第八話: 帰宅



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綾葉メグ(プロフ) - りみさん» 読んで下さりありがとうございます!なるべく早く更新出来るよう頑張ります! (2020年10月5日 4時) (レス) id: 2c121bd297 (このIDを非表示/違反報告)
りみ(プロフ) - 続きを楽しみにしています!これからも応援しています頑張ってください(*´▽`*) (2020年10月4日 21時) (レス) id: 8754467967 (このIDを非表示/違反報告)
綾葉メグ(プロフ) - 和香さん» 読んでくれてありがとうございます。早めに更新出来るよう頑張りますね! (2020年5月2日 16時) (レス) id: a78732187c (このIDを非表示/違反報告)
和香 - 続きがものすごく気になります!更新頑張ってください。 (2020年5月1日 19時) (レス) id: 29c4e7285d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:綾葉メグ | 作成日時:2020年3月10日 5時

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