第四十五話 どう思う？ ページ8
(黄瀬 サイド)
黄瀬「Aっち時間ッスよ！ ってあれ？
先輩と話してたんじゃなかったんスか？」
『ん？さっきまで話してたよ…もう少し風を浴びても良い？』
黄瀬「まぁ、ちょっとなら」
俺はAっちの隣に座った。
思えば折角軽井沢に着たのに､
過酷な練習メニューのせいで
まともな観光していなかった
木々が透き通る涼しい風
に揺られ、癒される。
『ねぇ、急に変なことを
聞くかも知れないけど
童話に出てくる
「白雪姫」の事どう思う？』
白雪姫か…
確か、義理の母に妬まれ
殺されるよう命じられ…
七人の小人たちに出会って､
老婆に化けた義理母に毒リンゴを食わされ…
でも最後は王子と結ばれる
黄瀬「そうッスね…
何か可哀相ッスね。
王子には結ばれるのは良いけど
義理母に妬まれて過ごしてた事が」
『“可哀相”…か…
時間過ぎちゃうから
そろそろ皆のとこに行こう！』
黄瀬「俺から一つ質問ッス！
Aっちは…「白雪姫」をどう思うんすか？」
すると彼女は振り向いて
ここ言った…
『か弱い自分を演じて、
周りに頼ってばかりの姫…かな。』
行こう？と言われ
俺達は東京に帰って行った…
……
思い出してしまった…
虹色荘に来る前の自分の事を
誰もがこう思う…
「白雪姫」の話を聞くと
哀れな姫だ
“姫は何もしていないのに
誰もから妬まれて。”
それから7人の小人さん達に
いつも助けられて…
怪しい人から
毒リンゴを食べて
最後は王子と結ばれる
私はいつもこう思う…
白雪姫は
どうして「弱い姫」を演じているのか
どうして小人さんに頼ってばっかりなのか
どうして義理母に好まれようと努力を
しなかったのか
どうして白雪姫が一番キレイな存在で
あればならなかったのか
「Aって、「白雪姫」だよね」
かつて好きだった童話。
白雪姫って呼ばれて嬉しかった子供の頃
でも「白雪姫」のレッテルの裏は
哀れな子､可哀想な子､
守ってやりたくなる
だってこの子は美人だから…
彼女は特別なんだ
『私は「白雪姫」なんかじゃない！
か弱くて､
守られてばかりの女の子じゃない…！』
もっと強くならなきゃ…
自分を守れるようにならなきゃ
だから私を
「白雪姫」と呼ばないで…！
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綾葉メグ(プロフ) - しのさん» ありがとうございます！(*^^*) 頑張ります！ (2017年4月28日 2時) (
レス) id: 601c6daecb (このIDを非表示/違反報告)
spica(プロフ) - 綾葉メグさん» 本当ですか！？ありがとうございます嬉しいです……! 喜んでいただけたら幸いです！これからも頑張ってください！ (2017年4月27日 18時) (レス) id: 1d8deaff7a (このIDを非表示/違反報告)
しの - この小説大好きです!!これからもがんばってください (2017年4月27日 14時) (レス) id: 31dc3928ff (このIDを非表示/違反報告)
綾葉メグ(プロフ) - spicaさん» イメージ通りでビックリしました！絵が凄く上手で羨ましい！この絵気に入りました！描いてくれてありがとう！ (#^^#) (2017年4月24日 21時) (レス) id: 601c6daecb (このIDを非表示/違反報告)
spica(プロフ) - 綾葉メグさん» お久しぶりです！イラスト描けました【http://uranai.nosv.org/img/user/data/5/4/f/54f42f07b3080bc68b149ea8c235fcb8.jpg】拙い絵ですが…!喜んでいただけるとうれしいです！ (2017年4月24日 18時) (レス) id: 1d8deaff7a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：綾葉メグ | 作成日時：2017年4月13日 6時
