ツンデレ上司のおとしかたに (ページ10)

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その日の昼休憩。

Aを飯に誘ったら今日は同期3人で行くとのこと。

また明日行こ！なんて無邪気に笑う彼女に癒される。仕事の疲れも吹っ飛ぶくらい。

街をぶらぶら歩きながら昼食を取ろうとあたりを見渡す。

その視界の先には、レストランでもラーメン屋でもなく、件の怪しい男やった。

写野「あ、おにーさんまた会いましたね」

末澤「俺は別に望んでないけどな」

写野「おーこわ。そうそう、Aちゃんとは縁切ってくれました？」

末澤「切るわけないやん。彼女やぞ。俺の大事な」

写野「ひゅーっ、純愛っすね」

末澤「やかましいわ。こっちも知らん人に話しかけられてもな」

写野「ああ、そっか、それなら自己紹介からっすね。」

　「自分、写野景っていいます。おにーさんは？」

末澤「末澤……誠也。」

写野「よし、これで文句ないですよね。」

末澤「文句も何も俺はAの前から離れんから。」

　「なんでそんなAに固執するん」

写野「それはまたいつか。じゃ、このへんで〜」

写野景。どこかで聞いたことあるようなその苗字に引っかかる。

やっぱりAは俺が守らなあかん。そう胸に誓った。