ツンデレ上司のおとしかたに (ページ24)

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結局、玄関から離れたのは帰りついてから40分が経った頃。

今日は甘える〜なんて小ちゃい子みたく駄々をこねる

現役20代後半の彼女をなだめて、今日は俺がエプロンを付けた。

絶対せーやは出来ひんなんて人の気も知らず大文句。

一応俺でも自炊出来んねんで？簡単なおかず1品くらいちょちょいのちょいや。

今日だけは駄々っ子のAからの愛を背に受けながら、

手際よくハンバーグを焼いていく。

幼稚園生には目玉焼きも付けたろ。

それからしばらくして完成したハンバーグ。

杉沢「え！ハンバーグ！！！嘘！！作れんの？」

末澤「作れるからここにあるねん。早よ食べよ」

杉沢・末澤「いただきます」

杉沢「んー！！おいひい！」

末澤「そう？なら良かった」

杉沢「目玉焼き付けるとか粋だね」

末澤「幼稚園生にはぴったりやろ」

杉沢「うるせー」

末澤「チューハイ飲む？」

杉沢「えー。ビールがいい」

末澤「多分今日は飲みすぎて潰れるから駄目」

杉沢「ちぇ」

ぷしゅっと威勢のいい音を立て、

辺り一面に葡萄の香りが広がる。

油物に酒は胃がもたれへんよな。俺まだ若いもんな。

Aは別やけど。30手前が胃もたれせんなんておかしいよな。

律儀に俺の言いつけを守って、少しづつ飲んでってるけど。

今日は1本で終わりにさせる、そう心に決めた。