ツンデレ上司のおとしかたに (ページ20)

今日:18 hit、昨日:11 hit、合計:18,377 hit

　・ページ20

・

末澤「杉沢先輩、ちょっといいですか？」

杉沢「ん」

そういや、Aとしっかり会社で話すの久しぶりやな。

もうバレてしまえばみんな遠慮とかするかもやけど、

そんな事エリート杉沢先輩が許してくれへんもんなぁ。

もしかしたら記念日飲み会とか開いてくれるかもやん？

うちの部署みんな親切やし。

杉沢「誰も居ないとこってことは」

末澤「頑張ってるAに俺というご褒美や」

杉沢「なんそれ。」

末澤「なんや、いらんの？」

杉沢「一言も言ってないって」

先輩の方が少し大きいもんだから、

俺の方が先輩の胸にすっぽり収まる。

恐ろしい怪力で抱き締められて、

ツンデレ先輩のことやしすぐ離れるんかなって思っとったけど

今のとこ5分はこのまま。俺圧縮されるん？

末澤「 Aさん、強いです弱めて」

杉沢「ご褒美なんでしょ」

末澤「言わんければ良かった」

杉沢「そんなこと言って期待してたんやろ。」

末澤「まあな」

杉沢「開き直った」

末澤「俺逃げるよ、嫌やろ」

杉沢「むり、まだ離れんといて」

抱きつく、ハグというよりこれは羽交い締め。

いつの間にか絡んできた足も相まって本当にそれっぽい。

結局、離れたのはそれから5分後だった。