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末澤 「 よし、あの日の店行こか 」
夕方、誠也に連れられてやってきたのは
忘れもしない、伝説の木曜日のあのお店。
本当に運良く、あの時座った席に案内された。
杉沢 「 また急にどうしたの 」
末澤 「 Aを楽しませたい一択やったもん 」
杉沢 「 別にそんな気ぃ遣わんでええのに 」
末澤 「 彼女が落ち込んでたら嫌やろ 」
杉沢 「 ひぇーさっすがモテモテ末澤誠也さん 」
末澤 「 あのな、俺な…… 」
杉沢 「 はいはい、本気、なんでしょ 」
「 ありがとう、私のために 」
末澤 「 どういたしまして。 」
「 やから一生俺から離れんで 」
杉沢 「 メンヘラ……！？ 」
末澤 「 雰囲気って分かる？？？？？ 」
ホントは、こんな冗談でも言ってないと
泣きそうだったってのは秘密。
久しぶりに心の底から笑って、
胸のモヤモヤも、いつの間にか晴れていた。
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作者名：鈴川ゆら | 作成日時：2023年3月14日 4時
