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Side海人
それから俺と如恵留くんはお昼を済ませて、またいろんな店を見て回っていた。中には試着してみたいのもあったけど、店員さんに声をかけなきゃいけなくて、どうしても勇気が出せない。
海「如恵留くん、あのさ…」
如恵留くんから、店員さんに声をかけてもらおう。そう思ったときだった。
如「あれ?会社からだ…。ちょっと、ごめんね。」
スマホが鳴って、如恵留くんが店の外に出てしまう。俺は、1人で店内に取り残された。
1人になると、急に周りのがやがやした雑音が頭に響きだす。怖い、とも違うけど、なんだか胸がざわざわして息が苦しくなってきた。
「よかったら、試着されます?」
海「え、あ、えっと…」
最悪のタイミングで声をかけられて、どうしたらいいかわからなくなる。店員さんの目が俺の足に向けられた気がして、俺はいよいよ言葉が出なくなった。
如「海人、ごめんね。お待たせ。」
頭の上から声が降ってきて、すがるような思いで顔を上げる。如恵留くんは俺の顔を見て、大きく目を見開いた。
如「海人、顔色悪いよ。一回出よう?」
如恵留くんが店員さんに頭を下げて、すぐに俺の車いすを押してくれる。店の外に出て人通りの少ない通路の方に行くと、如恵留くんは俺の横に膝をついて背中をさすってくれた。
如「ちょっと疲れちゃったかな…。慣れない場所だったしね。」
海「ごめん。俺、なんでこんな弱いんだろ…」
如「謝んないで。俺も無理させちゃったから…。」
今日は帰ろうか、と言いながら、如恵留くんが立ち上がる。俺は、慌てて如恵留くんの上着の袖をつかんだ。
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あお - 「次の春へ」のちゃかまちゅ兄弟が気になります!日頃の2人の姿を読んでみたいです!よろしくお願いします! (2023年1月20日 12時) (レス) id: 4bc40c5a3e (このIDを非表示/違反報告)
みちゃ(プロフ) - こんばんは!私は、うみげんの「チョコよりあまい」「音のあふれる世界」の続きを1つのお話として読みたいです!ご検討いただけたら嬉しいです♪おさとさんの書かれるお話がどれも大好きなのでこれからも応援してます! (2023年1月16日 0時) (レス) id: 5dc2b1fc33 (このIDを非表示/違反報告)
tenpesuto(プロフ) - 私はのえんちゅの兄弟設定が好きなので、どのお話も好きなのですがよろしければ傷の続きや、過去のお話が読みたいです。 (2023年1月15日 21時) (レス) id: fc1fa02c30 (このIDを非表示/違反報告)
かおり - 書いていただけると嬉しいです! (2023年1月15日 20時) (レス) id: b38a957dc4 (このIDを非表示/違反報告)
かおり - こんばんは!とても良い案だと思います!どれもいいのしかなかったのですが、のえんちゅの話をもっと見たい、と言うのがやっぱりあるので、のえるくんの精神的な苦痛(確か9くらいのところの、元太くんとのお話だったと思います)の話で、助けてくれる相手を海人くんで (2023年1月15日 20時) (レス) @page50 id: b38a957dc4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:おさと | 作成日時:2022年12月11日 20時