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レンは冷たく悲しい表情で僕を見つめた。
さっきまで殺されると思ってた筈なのに…僕は何故か安心していた。。
だってレンがその顔を僕に向けていると言う事はまだ、僕達の間に信頼には及ばない何か大切な物があるって事だと思ったから…
でも、そんな僕の考えは甘かった。。
リク 「
その瞬間。リクがレンに魔法を掛けた…
リク 「駄目だよ…そんなの兄さんじゃない
僕の兄さんは冷酷で残酷で自分の野望にはどんな手段も選ばない…そう言う人でしょ？」
レン 「ぅ、うぐぅ」
リクがレンに掛けた魔法のせいでレンは苦しみながら頭を抑え体から黒い靄の様な物が溢れていく…
リク 「目を覚まして。」
すると、レンはﾊﾟﾁﾘと目を開け言った。
レン 「…嗚呼、そうだなリク。
始めよう。不老不死への道はすぐそこだ。ﾆﾔｯ」
僕は咄嗟に逃げようとするがリクが魔法で僕を捕らえる。
リク 「逃げちゃ駄目だよﾌﾌﾌ」
『ぃ、嫌だ…止めてよレン！』
僕は必死にレンに助けを求めるがレンはそんな僕を見て興奮していた。
レン 「最高だな。神に近しい存在がこの俺に助けを求めて…実に滑稽だなﾌﾌﾌﾌ
安心しろラズ。
少し痛むがお前がすぐに覚醒すれば楽になる」
リク 「そうだよ。君が覚醒してくれれば僕達はやっと救われる！！ねぇ早く僕にその美しい姿を見せて」
レンは僕の首を締めて笑っている。
息が出来ず僕は必死にもがくがレンの力には敵わない…
『ゃ、め…』
すると、レンの後ろからリクが出てきて僕の瞼に指を置いた。
ﾆﾀｧと笑うリクを見て僕は絶望し涙を流した。
リク 「あぁそんなに涙を流さないで…
えぐりにくくなるから」
その瞬間。
僕の目に痛みが走った…叫ぶほど痛く息を吸おうとするが首を締められているせいで僕はｼﾞﾀﾊﾞﾀと動く事しか出来ない。
『ぅ、、ぐぅ……ぁ ぁ』
苦しい。助けて。誰か…
そんな願いは誰にも届かない事を実感させるようにレンは僕を冷たい目で睨み付ける。
レン 「早く覚醒しろ。」
覚醒…て何だよ……。
止めてよ。レン………助けて。。
リク 「嗚呼やっぱり美しい…龍族の瞳はﾌﾌﾌﾌ」
レン 「お前…コレクションにするつもりか？」
リク 「ｳﾌﾌﾌﾌﾌまぁね。。それより…この子覚醒しないね？」
レン 「泣いてばっかりかよ」
すると、レンは僕の首から手を離した。
『ｹﾞﾎﾞ………ﾚﾝ?』
レンが僕を助けてくれる…
そう思い僕は声のした方向に顔を向けると、、
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作者名：チロル | 作成日時：2020年6月8日 0時
