緋色の眼 (ページ3)

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その質問の答えに怒りが混み上がった。

生き物は生まれながらに終わりがある。
その運命には逆らう事もましてや変える事も許されない。

生物は生と死を繰り返し生き続けるものだからだ。

僕はあの時、死を受け入れ死ぬ筈だった、、

しかし今、こうして生きている…。

これはまるで「この世界には還れない存在」と認識されているのと同じだからだ。

これは僕にとって大いなる侮辱だ。

『ほほう、、ではクロウリー。
何故僕を召喚したか理由を述べよ。内容によれば僕は貴様を殺すぞ。』

僕は怒りのまま鋭い爪をクロウリーの喉に向けた。

回りにいる奴等は僕の姿を見て固まっていた。
クロウリーも冷や汗をかきながら僕の目を見る

クロウリー「え、えぇと…、、

か、簡単に言いますと…

最近、この学園に黒き者が現れ始め生きた者を襲っていたり防衛魔法が崩れたり…前まではそんな事は起きなかったのですが世界のバランスが少しずつ崩れているせいでこの様な事になりまして…

ですので貴方に助けて頂きたいと思い召喚したんです」

クロウリーの目をｼﾞｯと見る。

その瞳には嘘偽りが無かった。。
鋭い爪をクロウリーから離し冷静に考える。

先程の言葉から分かる事は…

・この世界のバランスが崩れ始めている事
・僕を召喚出来た事
・黒き者がいると言う事

昔、カカ様から教えて頂いた、、
カカ「私らは天から素晴らしい贈り物を授かった。他の者とは違う物もだ。ラズよいいか。
それを我らは命に換えて護らなければならない

それこそが我らの存在であり生きている意味でもあるのだからな」

そう、、僕達は護らなければならない物がある

それは…

世界のバランスだ。

クロウリーが言っていた事が事実なら僕がやる事は一つ。

世界のバランスを護る…それだけだ。

きっと僕がこの世界に召喚されたのは何かしらの意味がきっとある筈…

『そうか、、クロウリー先程は失礼した。
僕はラズ。世界のバランスを護る者だ』

僕は自己紹介をした。

クロウリー「いえ、私こそ事情を説明せずすみません。」

と、手を差し出すが僕は握手をしなかった。
人間が嫌いだからだ。

すると、、

「学園長。状況が理解出来ないのですが…」
「どういう事だ？」
「世界のバランス…？」
「？？？」
「え、どういう事よ？」
「しょ、召喚ですと？！…これはもしかしたらもしかしますぞ！」