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僕が檻に入ってから数日後には僕以外の子供は皆…僕の目の前で死んでいった。。
過労死、、病死、、、、
最後まで残された僕は皆の最後を見ている事しか出来なかった…
皆の
叫び…
泣き声…
殴られる音…
「たすけて」と僕に必死に言うその声達は僕の耳に深く響いて皆が居なくなった今でも頭の中で聞こえる…。。
助けを求める皆を見てる事しか出来ない僕自身の無力さが僕の心をゆっくり、ゆっくりと締め付けていった。。
そこで僕は気付いた。
人間を絶対信じてはいけない…と
自分を守れるのは自分しか居ない。
だから、僕は僕を守る為にあの醜い人間を逆に利用するんだ。
僕がまんまと従っている様に見せ掛け、演技をする。そして、チャンスを伺って殺す。
僕はそれから「僕」と言う人間を演じ始めた。
するとある日、僕は人に買われた。
僕の目に興味を持ったらしい。。
買われた。と言ってもまだ契約上の話で
僕を渡すのは僕がある程度のマナーや常識、言葉遣いを覚えてからだそうでそのマナーを痛いほど身体に染み込ませられた。。
そして、受け渡しの日。
着た事の無いような服を着て言われた通りに僕は「僕の主人」になる人に挨拶をした。
『御待ちしておりました。ご主人様。』
僕は精一杯の笑顔を作って「主人」に挨拶をした。するとその人は…
主人 「
伏せろ」
と言って僕に冷たい視線を送ってきた。
『…かしこまりました』
僕は指示通りに地面に頭を付け伏せた。
『(僕の扱い、冷たい視線、プレッシャー、、
こいつ確実に何人もの人間を所有してる筈…
と言うことは逆を言えばチャンスだ。
僕がこいつを利用し隙を付いて殺す。
そして、思い知らせてやるんだ。
僕の本当の恐ろしさを…)』
これからの事を考えていると…
ﾊﾞﾝ!!!!!!!!!
銃声が聞こえた。
すると、
主人 「顔を上げなさい。」
そう言われ顔を上げると今まで僕達を苦しめて弄んでいた人間が頭から血を流して死んでいた
主人 「今から君に選択肢を２つ上げる。
１つ、私達と共に暮らす。
２つ、このまま去る。
２つ目だが私は余りおすすめしない。
君は有名だからこのまま逃げてもまた捕まって同じ事を繰り返される可能性が高いからだ。
さあ。君はどうする？」
僕は唖然とした。
今まで僕に選択肢を選ばせてくれる事なんて無かったからだ。。
これは絶好のチャンスだ…
『…僕は』
その時の僕は知らなかった…
それが最悪の選択だった事を
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作者名：チロル | 作成日時：2020年6月8日 0時
