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気付けば1人だった。
親も友達も…僕には居なかった。。
そんな中、僕の傍に居たのは「死」だった。
僕の居た所は今で言うスラム街で川の傍に生えている「ヒガン」と言う麻薬が有名だった。
その依存性は強く１度口にしただけで幸福感と堕落感に体が包まれそして、自我では到底止める事が出来ない。
そのせいで街中は麻薬依存者で溢れ返っていた。
毎日毎日、大勢の麻薬依存者が空に手をかざしながら幸せそうに死んでいく姿を見てある恐怖が芽生えた。
それは人間には到底変えられる事が出来ない物
「未来」だ。
僕は「死」よりもそれが恐ろしかった。
生き物はやがて死ぬ。
それが僕にとって「生きる」事だと思っていて
命の大切さ何て理解出来なかった…
いや、考えられなかった。
時間が過ぎていく中、僕もきっと明日、明後日、明明後日には死ぬかも知れない…
「命の大切さ」を考えている時間なんて僕には無かった。
とにかく、生きる事に必死だった。
目に見えない「未来」の事は僕には到底考えられない事が起きてそして、生き物は何時か死んでいく…
誰もが「明日」を向かえれば勝手に死ぬ。。
僕は毎日、それに怯えぬがら生活をしていた…
そんなある日。
僕が街を歩いている時に後ろから誰かに殴られ目を覚ますと冷たい檻の中だった。
檻の中には僕以外にも沢山の人が居て檻の外には仮面を被った人がニコニコと笑っていた。
その笑顔は薄気味悪くて僕の心を不安で一杯にさせるのは簡単だった…
すると、足に冷たい「何か」が当たった。。
僕は目をｸﾞｯと凝らして見るとそれは…
沢山の骨だった。
それを見た僕はｶﾞｸｶﾞｸと体が震え始め冷や汗がﾄﾞｯと溢れ出た。
そこで僕は理解した。
『(殺される！)』
逃げなきゃ…
そう体が訴え逃げようとするが、、、
「ｶﾞﾁｬﾘ…」と冷たくガッチリ僕を捉えるその手枷と足枷はまるで僕を決して逃がさないと言う意思が込められているみたいで今の僕の力では到底外す事も出来ない…
『(駄目だ…逃げられない…絶対に……)』
僕は絶望した。
そして、ゆっくりと視線を下に向ける。
涙は出なかった。。
それよりもこの世界の理不尽さに僕の心は真っ黒に染められていた。
「
時間が経つにつれて僕の体には痣や傷が増えていって…
寒くて
苦しくて
痛くて
凄く…辛かった。。
『誰かたすけて…』
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作者名：チロル | 作成日時：2020年6月8日 0時
