緋色の眼 (ページ14)

今日:9 hit、昨日:13 hit、合計:26,603 hit

13 ページ14

龍族とは…

どの世界にも存在し空を護る者。
どの種族よりも身体能力や魔力量が高く決して人間や他の種族に姿を現す事は無い。

伝説となっている龍族は神にも近い存在

そして、その誇り高きプライド。清き心を持つ龍族の中に人間の世界に住む者がいた。

その者達には大切な使命が託されていた。

それは「世界の均衡を護る」事。

彼等が唯一、人間や他の種族に姿を現す時。
それは世界の危機を表す。

彼等は自身の命を犠牲にしても「世界の均衡を護る」と言う使命を全うする。

そして、彼等は他の龍族と１つだけ違いがある

それは…人間を愛している事。
しかし、、それは全員がそうではない。

人間の世界に暮らしている環境によって大きく別れることになり人間を恨む者が数多くいる。

純粋な心を持っているが故に傷付く事が多い。
それは「自由を求めた」見返りなのかも知れない。。

それが龍族として生まれた者の定め。。

ーーーー

これが龍族についてです。」

アズールは満足げにニコニコしている

ユウ「なるほど…」

アズール「だから。ラズさんはきっと…」

クロウリー「そこまでです。」

そこに現れたのは学園長のクロウリーだった。

ユウ「学園長…」

クロウリー「アーシェングロットくん。龍族について勉強している事は感心しますがそれ以上はラズさん自身の問題です。貴方が語って良い事ではありません」

アズール「…はい。」

クロウリー「先程生徒から聞きました。
ラズさんが「黒き者」から生徒を守ってくれたみたいですね」

ユウ「はい。」

クロウリー「…ラズさんはどこに？」

ユウ「分かりません」

クロウリー「そうですか…」

アズール「学園長」

クロウリー「言いたい事は痛い程分かります。
ですが召喚した私からは言えません」

ユウ「でも！」

クロウリー「監督生さん。例えラズさんが龍族でも私達と同じく傷付き悲しみます。」

ユウ「……」

クロウリー「悲しみは時間が経つにつれ心の重荷となり孤独にさせます。貴方はそんなラズさんを放って置けないんですよね？」

ユウ「はい。ラズさんとはさっき会ったばかりで人間は嫌いだと言われたんですけど…

どうしても納得出来ないんです！
ラズさんが…本当に人間が嫌いな様に見えなかったんです。。」

グリム「オレ様も子分と同じなんだゾ！」

クロウリー「それなら貴方が悲しい時、何をした方が嬉しいかよく考えて行動して下さいね。
それでは。」