海の中にいる鏡面 (ページ6)

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5話ページ6

それから僕は部屋でゆっくりと時間を過ごした
部屋にある物は全てこの学園生活で必要不可欠の物ばかりだ。

『そういえば…明日から授業があったはず。。
教科書を読み込んでおこう』

僕は明日からある授業の教科書を手に取り読み始めた。

明日は魔法史の授業がある。
兄さんは手紙で…

ーー

・トレイン先生の授業で居眠りをしたら命が失くなるから寝るな！！

・とにかく授業中は猫がうるさいから耳を澄ましてトレイン先生の授業を聞く事！！

・質問は授業が終わった後が良い。授業中にすると激おこ。

・猫は「な～ご」と鳴き続ける。

・どの授業でもたまに学園長が見に来るから気を引き閉めろ！！

ーー

と…まあ、書かれていた。
兄さん…こんなに書くって事は痛い目に合ったんだな…。

入学初日から問題を起こす訳にはいかない。
僕は教科書の内容と兄さんの手紙の内容を頭に叩き込んでその夜はベットで寝た。

ーー

どうしてこうなった…。

おはよう。僕は今、とてつもなく逃げたい。

なぜなら僕の目の前にフロイドさんとジェイドさんがいるからだ。

フロイド「一緒に行こうよ～司♪」

ジェイド「朝からフロイドがこう言ってましてすみませんが一緒に行っても？」

この二人からは逃げられる気が…全くしない。。
何、この圧力は？

『嫌です。』

フロイド「良いじゃん～司～♪」

本当にウツボの様に僕の体に巻き付いてくる…
いや、この人達はウツボだったな…。

駄々をこね続けるフロイドさん…僕とフロイドさんのやり取りを見て笑っているジェイドさん…。。

彼はフロイドさんを止めようとは１㎜も思って無いようだ…。

回りの皆は僕に注目している…。

ああ、逃げたい。

僕はマジカルステッキを持った。

フロイド「何するの～♪司？」

ジェイド「おや？」

僕はマジカルステッキで変身魔法を掛けた。

フロイド「わぁ！」

ジェイド「おやおや」

僕はニシキゴイに変身して鏡に向かって泳いだ

すると、後ろからウツボが僕を追いかける。

フロイド「へー！変身魔法使えるんだ～司凄いね～♪」

ジェイド「まだ授業も受けていないと言うのに素晴らしいです」

『一人にしてくれないかな…』

すると、隣にいた魚が声を掛けてきた。

mob 「お前、2年生に目付けられて大丈夫か？」

『大丈夫だったらこうなってない…』

mob 「だよな…」

僕は双子を無視してその人と一緒に向かった。
話し込むとどうやら一緒のクラスらしい…