海の中にいる鏡面 (ページ44)

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４３話ページ44

後から聞いたんだけど今日、寮長達は凄く忙しいらしい。
何か沢山の依頼があるみたいで三人とも放課後ずっと錬金術をしているみたい…。

だから、「モストロ・ラウンジ」を見れないから僕が代わりに見るようにジェイドさんに頼まれたんだ。

あ、今日の格好は寮服で良いらしい！！

良かった…

また、メイド服だったら流石に…ね？

僕は寮長達が帰ってくるまでホールの仕事をしながら待っていた。

ーー数時間後。

『ふう、、』

やっぱりマジフトの練習があるからあまりお客さんが居なくて何時もの閉店時間より早めに閉めた。

僕は従業員さん達に皿洗いとかの指示をして大きなソファで休憩していた。

ホールの仕事は以外と動くし体力の少ない僕からしたら結構な重労働だ。

全部、魔法で出来たらさぞかし楽だろうに…

でも、今の僕の知識じゃそんな事は出来ない。

『ふぁ～』
体力を使ってさらに眠くなってきた…。

僕は眠気覚ましとして珈琲を自分で淹れて呑んでいると…。

フロイド「やっほ～司♪」

フロイドさんが僕の後ろからﾋｮｺｯと出てきた。
僕はびっくりしてつい、呑んでいる珈琲を吐き出しそうになった…

『ｺﾞﾎｯフロイドさんお疲れ様です』

フロイドさんは何時もより少し疲れている様だった。

まぁ、他の人から見たらいつもと変わらないと思うけど…。

フロイド「司何呑んでるの～？」

フロイドさんは僕が呑んでいる珈琲に興味津々で見ている。

珈琲呑んだ事無いのかな？

『珈琲です。少し苦いですけど…呑みますか？』

僕は飲みかけの珈琲をフロイドさんに見せるとフロイドさんは少し怪しみながらｺﾞｸﾝｯと一口呑んだ。

どんな顔をするか見ていると

フロイド「うわ、苦…」

と、顔をしかめながらベロを出すフロイドさん

『フフ…』
つい僕は笑ってしまった。すると、ムスッとするフロイドさん。
僕はミルクと砂糖を入れてフロイドさんに差し出す。

『ミルクと砂糖を入れると甘くて美味しいですよ』

恐る恐るまた、一口飲むフロイドさん。

すると、、

フロイド「あ！美味しい！！」

ﾊﾟｧｰと顔をニコニコとするフロイドさん。

『ﾝﾝ“』

可愛い…。
すると、フロイドさんは僕の珈琲を全部呑んでしまった…。

そして、機嫌が良いのか僕の横に座って膝に頭をのせている。

フロイド「ねえねえ～司♪頭撫でて？」

『良いですよ』

僕はフロイドさんの頭を撫でる。フロイドさんの髪はサラサラしていて触ると気持ちいい。