海の中にいる鏡面 (ページ43)

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４２話ページ43

スイシー「はー！終わったぁ！！」

やっと、最後の授業が終わった。
トレイン先生の授業は相変わらず僕らを寝かせに来るから皆眠そうだ…。

『ふあ～』

僕も眠い…
何時もなら眠くないのにどうしだろう？

スイシー「？司が眠そう何て珍しいな」

『うん。何でだろ？』

スイシー「やっぱり今日は授業が多かったからじゃないか？」

ああ、そういえば先生が言っていたな…。

何か「マジカルシフト大会」がそろそろ始まるから練習日を取るために授業が多くなるって…
僕からしたらまず、運動は得意じゃないから良い迷惑だよ…。

『マジカルシフトって楽しいの？』

すると、スイシーは顔を輝かせて興奮ぎみに言った。

スイシー「楽しいぜ！あの風と一体になったみたいに走って何と言ってもディスクをゴールに入れた時の快感と来たら！それは最高！！」

『そ、そうなんだ…』
け、結構熱く語るね…。

スイシー「司もやったらどうだ！！」

え、えー。待って…こんなキラキラした顔をするスイシー見た事無いんだけど…。。

『ぼ、僕運動苦手だし…箒も、、ね？』
必死に抵抗するけどスイシーは諦めない。

スイシー「でも！司なら魔法だけでいけるって！」

『え、えー。。む、無理だよ』

スイシー「魔法の成績はトップなんだからいけるって！」

た、確かに僕は魔法とついている教科は全て得意だ。でも、僕でも嫌いな教科位はある！

『そ、そうだけど！僕は！』

そう、、僕は魔法系と錬金術、等は出来るが…

『運動が大の苦手だ！』

体力育成と音楽が大の苦手…。
ましてや、マジカルシフトなんて体力をとても使う競技ではないか…。

スイシー「ええー、良いと思ったのに…」

しゅんっと落ち込んでるスイシー…。仕方無いよ僕は運動が苦手なんだから…。

まだ、音楽の方が…

いや、何でもない。。

時計を見ると放課後だった。

あれ？確かマジフトの選手達はもうすぐ集合の時間だよな？
スイシーは確かメンバーに選ばれていた気が…

『スイシー。時間大丈夫なの？』

スイシー「え！まだ大丈………」
僕が時計を指差しながら言うとスイシーは時計を見て固まった。

あ、これは…。

スイシー「やばい！！！」

やっぱり、、スイシーはおっちょこちょいだね

『早く行かないと』

スイシー「そ！そうだな！！じゃあな！司！」

慌てながら荷物を取りに行ったスイシー…。
怒られないと良いけど…。

僕は荷物を持ってモストロ・ラウンジに向かった。