３９話 ページ40
いらっしゃいませ。
おや、フフ…
ｺﾞﾎﾝｯ失礼しました。
まさか貴方もここにいらっしゃるとは…
馬鹿にした訳ではありませんよ？
面白い…と思っただけです。
しかし、
貴方は彼よりも強欲なようで…。
話が逸れましたね。
では、貴方の悩みをお聞かせ下さい。
〜ジェイドside〜
最近、アズールとフロイドがやけに司さんと近い。
理由は簡単。
二人とも司に好意を持っているから…
そんな事は既に分かっていた。
なぜなら予想していたから…。
私は入学式の時、彼女を見た瞬間心臓が波打った。
綺麗に紅く銀色が時々なびくその髪。
暗き深海をも照らす金色のその目。
小さくすぐに壊れそうなその体。
男か女かなんてどうでも良かった。
その姿を目にした瞬間に本能がこう言った。
どうにかして手に入れたい…
と。
驚きましたよ。
自身の強欲さに
それからは簡単です。
フロイドが興味を示すようにして彼女に近付き
私の存在が安心して関わられるように振る舞いゆっくりゆっくりと近づいていく。
多くの捕食者はすぐ実行しようとしますがそれでは獲物を逃がす事があまりにも多い。
物事は全て単純です。
計画を立てて獲物に気付かれないようにすれば良いのです。そうすれば自身のタイミングで狩る事が出来ます。
フフフどうですか？
私の強欲さは？
おやおや、そこまで引かなくても。
私は正常ですのでご安心をﾆｯｺﾘ
私は彼女の事を愛しています。
この気持ちに嘘や偽りはありません。
ですが、それはアズールとフロイドも同じ事…
いくら友人でもこれだけは譲れません。
他のミジンk…失礼しました。
他の生徒が邪魔をするのならば私も手加減はしません。
しかし、流石、純粋な彼女の事です。
私の計画通りに事を進めてくれません。
純粋が故に簡単に堕ちてはくれません…
それはアズールとフロイドも同じ事でしょう。
フフフ、楽しみです。
司さんが私に堕ちてくれるのか、
アズールやフロイドに堕ちるのか…。
必ず私が優しく堕としてあげますよ。
どんな手を使ってもねフフフ。
ああ、ご安心を。
唯一の友人を突き落とすような卑劣な真似はしませんので。
おっと、もうこんな時間ですか。
それでは…失礼します。
ーー
ご来店ありがとうございました。
ジェイド・リーチ様。
貴方のその恋が叶う事そして、その愛が彼女にとって幸せなのか…楽しみですねフフフ
(続きます)
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 190人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ツイステ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：チロル | 作成日時：2020年4月4日 3時
