海の中にいる鏡面 (ページ35)

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３４話ページ35

僕は紅茶を三人分用意していると…

壁画「私も混ぜて頂戴。」
マーリンが移動してきた。

『マーリン？どうしたの？』

壁画「司ちゃんの初めての友達を見たくて」

『あ、マーリン紅茶呑む？』

壁画「ええ、呑めないけど頂くわ」

僕はもう一人分の紅茶を用意する。

ジェイド「それにしても…初めて見る部屋ですね」

フロイド「俺、一年の時に寮内をジェイドと探検したけどこんな所に部屋があるなんて知らなかった～♪なんか秘密基地みたいだね～♪」

アズール「言われてみればそうですね…」

壁画「それはそうよ。ここは限られた人しか知らない部屋…つまり、貴方達が初めてのお客様なんだから」

ジェイド「なるほど…それは興味深いですね」

アズール「丁度、通った時にここの部屋だけ見えないように魔法が掛かってました。
到底、生徒だけでは見つけられませんね」

壁画「そうね。
ここの部屋の存在を知っているのは私と司ちゃんそして、学園長だけよ。」

アズール「と、言うと？」

壁画「この部屋は秘密の部屋…。他の生徒には知られてはならない部屋なのよ。だから誰にも言わないで頂戴。もし言ったら…分かるわね？」

マーリンの怖い圧力で三人はｺﾞｸﾘｯと唾を飲んだ

『マーリン！出来たよ！』

何で三人が少し怯えているのか分からない僕をマーリンはｸｽｸｽと笑っている。

『何かあったの？』

壁画「何でもないわ。ありがとう司ちゃん」

マーリンは紅茶の匂いを楽しんでいる。
すると、寮長がｺﾞﾎﾝｯと咳払いをした。

アズール「では、本題に入ります」

僕は三人が座っている席の真正面に座る。
すると、ジェイドさんが紙を取り出してｻﾗｻﾗと何かを書き込んでいる

『？』

アズール「まず、私達が司さん…貴方の過去の事を勝手に調べてしまい申し訳ありません…。
そこで私なりに解決しようと思いまして…。
ジェイド」

ジェイド「はい、出来ましたよ」

寮長はジェイドさんが書いた紙を読んで頷いた

アズール「まず、これをご覧ください」

そして、僕の方に向けて紙を見せる。
僕は紙を受け取り内容を読む。

ーー

・司さんの秘密を言わない事。
・回りに気付かれないようサポートする事。
・日常で必ず誰かが傍にいる事。
・決して裏切らない事

…

・私達を頼る事。
・嘘を言わない事。
・ずっと傍にいる事。
ーー

『これは？』

アズール「簡単な契約書です」

ジェイド「その方がよいかと思いましてね」