海の中にいる鏡面 (ページ34)

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３３話ページ34

そして僕達は談話室に着いた。

アズール「少しお話をしたいのですが…ここだと他の人に聞かれますね…」

ジェイド「内密にしたいんですか？アズール」

アズール「ええ、どこか誰にも聞かれない場所は…」

ジェイド「私達の部屋は壁が薄いので聞かれる可能性がありますね…」

うーんと悩んでいる寮長とジェイドさん…。

誰にも聞かれない場所…か。。

まだ、この学園に入ってすぐであんまり部屋の位置は知らないから寮長達が知らなかったら僕も当然知らない…

ん？

ちょっと待ってよ…

あるじゃん。誰にも聞かれない場所

フロイド「どうしたの～？司」

さっきからずっと手を握っているフロイドさんは僕の顔をじっと見つめた。

『良い所を思い出したんです』

フロイド「本当～♪？」

『はい！』

僕は寮長とジェイドさんに言った。

『僕知ってます。誰にも聞かれない場所』

すると、寮長とジェイドさんはビックリした顔をした。
まだ入ってきてすぐの新入生が知っているとなるとそれはビックリするよね

アズール「本当ですか？」

ジェイド「私達が知らない場所ですか？」

少し面白そうに微笑むジェイドさん…

『はい！着いて来てください』

僕は寮長達を連れてある場所に向かった。

他の生徒の皆はその存在も知らなくて

僕にしか分からない場所…

皆は分かるよね？

そう。

僕の部屋だ。

ちょっと他人を自分の部屋に呼ぶのは初めてで緊張するけど…

少し楽しみでもあるんだ！

あ、部屋はきちんと綺麗にしてあるよ。

部屋が綺麗だと気持ちが良いからね。

まぁ、それもあるけど一番はマーリンが汚いと怒るからかな…。

マーリンは綺麗好きでよく壁画の額縁を掃除させられるんだ。。

そう考えていると僕の部屋が見えてきた。

『マーリン！』

マーリンに話しかけると

壁画「あら、昨日より良い顔してるわよ司ちゃん。ん？今日はお客様がご一緒なの？」

『こちらが寮長のアズールさん。そして
ジェイドさんにフロイドさん僕の友達なんだ！』

ニコニコと僕はマーリンに言う。
だって僕の初めての友達なんだから！

壁画「ふふ分かったわ。入りなさい」

僕は寮長達を部屋に入れた。

ーー
アズール「綺麗ですね」
ジェイド「フロイド少し見習っては？」
フロイド「え～、だってぇめんどくさいし」
アズール「帰ったら掃除しなさい」
フロイド「ちぇっ」