海の中にいる鏡面 (ページ33)

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３２話ページ33

奥から走ってきたのは…

ジェイド「司さん！！」

フロイド「司～♪！！」

ジェイドさんとフロイドさんだった。

アズール「おや、早かったですね」

『？』

二人は止まることは無いまま僕にしがみついた

ジェイド「司さん…すみません。貴方の事情を知らずに…」

フロイド「ジェイドさっきからこんななんだよ司、ごめんね」

僕は理解が出来ずに寮長を見る。。

アズール「ふふ、先程言ったでしょう。私達は貴方を待つと…さあ、答えを聞かせてくれますか？司」

…本当に彼等は僕を待ってくれていた。。

本当に信じていいのかな…。

また、独りぼっちにしないのかな…。

『もう、僕を独りぼっちしない？』

素直に僕は二人に聞いた。
すると、

ジェイド「当たり前です」

フロイド「一人は寂しいもんね～」

その二人の顔は真剣で僕は直感で思った。

この人達なら…と。
それからは早かった。。

『僕…皆を信じます』

すると、ﾊﾟｧｯと顔が明るくなる二人…。
寮長はそんな二人を見て笑っている

フロイド「やった～♪」

ジェイド「良かったです」

フロイド「これでまた司と遊べる～♪」

ジェイド「ふふ、そうですね」

フロイド「何して遊ぶ？鬼ごっこ？追い駆けっこ？どれにする～♪」

『え、全部同じじゃないですか…』

フロイド「ん～♪じゃあ鬼ごっこ！」

ジェイド「ここでは出来ませんので後でにしましょうフロイド」

フロイド「え～ここで良いじゃん」

『一応、ここ走っちゃ駄目ですし…後で良いですか？』

フロイド「わかった～♪」

ニコニコと笑っているフロイドさん…。
可愛いな…僕に弟が居たらこんな感じなのかな？

アズール「ふふ、、えー、ｺﾞﾎﾝでは寮に戻りますよ。まだ大切なお話がありますので…」

寮長は僕を離して手を差し伸べる。

アズール「行きますよ」

手を握ろうとすると…

フロイド「あ！アズールだけずるい！！俺も！！」

ジェイド「では、私も」

僕の目の前で三人が手を差し伸べる…。
僕はつい笑ってしまった。。

『ﾌﾌ、』

僕はフロイドさんとジェイドさんの手を握った
二人の手は大きくて僕の手を簡単に包み込んでしまう。

フロイド「じゃあ～レッツゴー」

フロイドさんの合図で僕達は寮に戻った。

これが、友達なんだね。