海の中にいる鏡面 (ページ4)

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３話ページ4

寮に戻ると皆部屋に戻っていて誰も談話室に居なかった。

丁度、良かった。。
まだ、部屋を言われてないからここで本でも読んで時間を潰そう

僕は談話室にある本を手に取って読み始めた。

(寮に行く時は魚の姿で寮の中に入ったら人間の姿のまま。)

本の題名は「深海の歴史」

海の魔女の歴史が書かれている本だ。

『………ﾍﾟﾗﾍﾟﾗ』

どんどん本を読んでいくと誰かが談話室に来た

フロイド「あ～もう。つまんない」

ジェイド「そうですね。私達は式典の後の仕事はありませんからね。アズールは学園長に呼ばれたみたいですけど」

あの声は確か…
2年生の双子のフロイドさんとジェイドさんだったかな？？

フロイド「あれ？あそこに居るのって新入生？」

ジェイド「そうですね。なぜ新入生がここに？」

フロイド「ふふ、な～んか面白そう！」

すると、フロイドが僕の読んでいた本を取り上げた。

『あ！』

フロイド「ねえねえ、君何読んでたの～？
ん～あ！「深海の歴史」かぁ～」

僕から本を取り上げているフロイドさん。

『途中ですので返して下さい』

フロイド「え～？やだ」

え？やだって…。

『な、何でですか！僕、その続きが読みたいんです！返して下さい！！』

フロイド「じゃあ、取ってみな～♪」
フロイドさんは本を高々と上げている。
取ってみろって事か…僕はぴょんぴょんと飛びながら本を取ろうとするが届かない…。

フロイド「あはは！ﾌｼﾞﾂﾎﾞみたい！！」

『僕はリュウグウノツカイです！！』
つい、リュウグウノツカイです！なんて言ってしまった…。
すると、フロイドが唖然としている。

フロイド「君、リュウグウノツカイなの？」

『そうです…けど。何か？』
ちょっとフロイドさんが真顔になって怖い…
何をして来るか身構えていると…

フロイド「ねえねえ！！君の姿見ていたいな～♪」

『え！？』
突然、何を言い出すと思ったら…。
姿を見せろ？嫌だ嫌だ！！

『嫌です』

フロイド「え～良いじゃん減るものでも無いし～ね♪」

『断固拒否します。』
すると、フロイドさんの隣からジェイドさんが出てきた。

ジェイド「こら、フロイドあんまり迷惑を掛けないで下さい。すみません私、ジェイドと言います」

『司です…ﾍﾟｺﾘ』

ジェイド「おや、礼儀正しいですねﾌﾌ」

『当たり前の事をしたまでです』

ジェイド「ﾌﾌ、こちらは私の弟のフロイド。仲良くしてくださいね」

『仲良くは…したくありません…』