海の中にいる鏡面 (ページ3)

今日:14 hit、昨日:0 hit、合計:111,972 hit

2話ページ3

『学園長』

学園長「どうしましたか？」
人気の無い所で学園長に話しかける。

『僕、女ですが…ここは僕の他に女はいるのでしょうか？』

すると、学園長の顔が暗くなった。

学園長「えっと、、つまり君は女性ですか？」

『そうです。』

学園長「な、な！なんと言う事ですか！？」

『え？』

学園長「この学園は男子校です！よりにもよって女性がここに入学するとは！！」

『僕に言われても…闇の鏡に導かれたまでです…』

学園長「ああ、どうしましょう…君は確かオクタヴィネル寮でしたね」

『はい。』

学園長「他の生徒にこの事を教える訳にはいきませんし…うーん。」

うーんと悩んでいる学園長。
流石に女性だからって理由でこの学園を退学させられたらちょっと許せない。

学園長「君！ご両親はいらっしゃいますか？」

『両親なら……』

そうか、、知らないのか…学園長は。

『両親はここに来る時に殺されました』

そう。

丁度今日、僕の家が殺人鬼に襲われて僕が奥で隠れている時にお迎えの馬車が来て、
馬車に乗る際には僕は眠っている状態にならなけらばいけない。。
少しずつうとうとしてきた時に両親は殺人鬼に殺されてしまった、

もう少しお迎えの馬車が遅ければ助けられたのかも知れない…

『兄弟はいますが兄は今、薬屋で働いていて家にいません』

学園長「それはそれは…申し訳ありません。」

『いいです。』

学園長「身寄りはありますが帰る場所が無いとなると帰す訳にはいきません…。しかも、貴方は
魔法士になれる技量を持っています…」

『どうしたら良いでしょう』

学園長「では、こうしましょう。
貴方は普通にこの学園に通って貰います。

しかし、女性の体なので色々と問題もあるでしょう。

まず、

君が寝泊まりする部屋を少し広くそして、他の生徒の部屋とは別にしましょう。

お風呂も他の生徒とばったり会わないように時間をずらします。

後は、他の生徒と同様に過ごして貰います。
これで、よろしいですか？」

『はい。十分です』

学園長「私ってば本当に優しいですねﾌﾌﾌ
あ、部屋ですが私からアズールくんに頼んでおきます」

『ありがとうございます』

学園長「では、寮に戻りなさい」

『はい。失礼します』

そして、私は寮に戻った。