海の中にいる鏡面 (ページ20)

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１９話ページ20

ジェイド「おやおや、フロイド貴方司さんをからかい過ぎたのでは？」

フロイド「え～」

『では！僕はもう帰ります！！』

早く帰りたい！その気持ちでいっぱいだった僕は更衣室に行こうとすると

アズール「お待ちください」

『？』

アズール「司さん」

名前を呼ばれて少しドキッとする。
え？もしかして適当にしちゃったのバレた？
ドキドキしていると…

アズール「ここで働くのはどうでしょう？」

『へ？』

予想外の所を付かれてつい、変な声が出てしまった。
モストロ・ラウンジで働く？
いや、嫌だよ。僕、静かに過ごしたいもん。。

寮長は真剣な顔をしているけど…

売り上げを上げる為に僕を雇う感じが…

いや、違うかもしれないけど
それでも、僕はこれ以上目立ちたくない…

『嫌です』

アズール「…理由を聞いても？」

『僕、静かに過ごしたいんです。それにあの格好で働くとなると目立つので嫌ですし…』

アズール「いや、別にあの格好で働けとは言いませんが…」

『それでも、僕は…静かに過ごしたいんです。
すみません。折角のお誘いを…』

僕だって、、、、

本当は…

でも、良いんだ。

これで…

僕はﾆｺｯと笑って

『少しの間でしたが付き合って貰いありがとうございました。では、僕は部屋に帰ります』

僕は走って更衣室に向かった。。

ーーー
アズール「どうしたんでしょう司さん…」

ジェイド「少し僕達と距離を置いている感じがしましたね」

フロイド「え～じゃあもう司と遊べないの？」

ジェイド「どうでしょう…」

アズール「…少し調べてみます」

ジェイド「調べる？とは」

アズール「彼の事をですよ。そうすれば少しは理由が分かるかもしれません」

フロイド「司と遊べるなら俺も協力するよ」

ジェイド「私もです」

アズール「ありがとう。では、私は部屋に戻ります」

フロイド「じゃ～ね～」

ジェイド「おやすみなさい」

アズール「おやすみなさい」

後に彼らは後悔するだろう…。

「何故、走り去る司を止められなかったのか」
…と。

そして、知ることになる。

司が自身を閉じ込めてしまう理由を。。