ある無能の逆襲2 (ページ39)

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すると、私の肩から桜吹雪が舞う。

そこから現れたのは…

綺麗な朱い羽をしているフェニックスだった。

フェニックスは私の肩の上でバタバタと羽を広げる。

『あの男の式神をお願い』
私がそう言うとフェニックスは男が放った式神に攻撃をする。

男「素晴らしい！！まさかフェニックスを式神にしているとは！！！」

そう、フェニックスは式神といえでも世界で一人しか主にしない。
こいつらからしたらレアなのだろう…

私はゾムを置いて男に向かって魔法をかける。
この魔法は結構魔法を消耗する…でもこいつを殺すには…

『っ！光魔法英雄の一振！』
大きく光っている大剣が男に向かって振り下ろされる。男のバリアも弱っている…この攻撃でバリアは壊れるだろう。

大剣は男に直撃した。

すると、

『ぐっ！』
私の体から痛みがし始めた。
体を見るとあちこちに切り傷がある、、、
傷が深く血がﾄﾞｸﾄﾞｸと溢れる…
私はガクンと膝をついてしまう…痛い…

男はさっきよりもニヤニヤとする。

男「流石に貴方でも気付きませんでしたか。」
私が膝をついていると男の手に黄色い宝石が乗っていた。

あれは…

リビアングラス
魂の再生と言う意味を持つ宝石…

男「この宝石は魂の再生と言う意味を持ち、
所持者の傷を再生させ所持者に攻撃を与えた者にその分の傷を負わせる。」

『ｺﾞﾎｯ』
私の口から血が出る。

男「ﾌﾌﾌﾌ貴方は私に結構なダメージを与えたのでその分辛いでしょう？？」

コツコツと私に近付いてくる男…

ヤバイ…目眩がしてきた、、立てない…
魔力を使い過ぎたのとさっきのダメージが…

すると、

ゾ「俺を無視するんじゃねー！」

男に向かって走っていく

が、すぐに捕まってしまう

男「さっきから何ですか貴方。私の邪魔をして命知らずとはこの事ですかね？？」
男の手がゾムの首を掴んでいる。

ゾ「くっ、、、そ！」

ギリギリと首を閉められているゾム。
このままだと…私は

『ふ、フェニックス、ゾムを連れて逃げて…』
私は小さい声で言う。これしか出ないんだ…
するとフェニックスは男に向かって攻撃をしてゾムを咥える。

『は、やく、、ｺﾞﾎﾞｯ』
口の中が鉄の味がする…
フェニックスはゾムを咥えて飛ぶ。

ゾ「待てや！アザミ！！！」
ゾムは涙目になりながらジタバタと暴れる。
私はゾムに最後の力を振り絞って

『らっだぁ、、に、、よ、、ろ、、、く』
目の前が暗転し私は意識が飛んだ。