家なき子 ページ1
母「あ、来月からこの家売りに出すことにしたから」
それはあまりに突然だった。
「………は？」
今…なんと？
頭がフリーズし、口に運んでいたウインナーは転がり落ち、飲みかけのホットコーヒーにダイブした。
父「ははは、これが本当のウインナーコーヒーだな」
母「やだもうパパったら！うふふ」
いやいや、あははうふふじゃない。
ダジャレ言っている場合か。
「売りに出すって…どういう事？」
父「そのままの意味だ、父さん達来月からよその土地に移り住む事にした」
「よその土地って…どこ？隣町？」
父「ブラジル」
「あーブラジルか………………ブラジル！？」
ご近所みたいな感覚で地球の反対側の国名が出て軽く目眩がした。
「なんで…ブラジル…」
母「なんとなく」
「えぇ…」
そこは何かしら強い希望でブラジルを選んで欲しかった。
何となくの理由で来月からブラジルに住み始める両親のせいで、住み慣れた我が家は売りに出されるらしい。
「私…ブラジル行きたくない」
この家で生まれ育って、この街で生きてきた。
今更別の国に行って馴染める気がしない。
第一仕事だって…
父「Aは行かないぞ？」
「…え？」
母「仕事あるじゃない」
いや…それはそうなんだけど…
「それじゃ、私の家は？」
父「来月からはどこかに引っ越してもらう！」
「えー！！！！！」
母「A、貴方もういい年なんだから自立して一人暮らししなさい！いつまでも実家暮らしで甘えてないで…」
「いくら何でも突然過ぎ！そんな急に言われても困る！」
ふつーそういうのってさ、行動に移す前にひと言あるんじゃないの？
事後報告で家探せって…あり得ないよね？
父「でももう決まったから」
母「A！ファイト！」
こうして、自由奔放な両親のおかげでホームレスへのカウントダウンが始まった。
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ピョル☆(プロフ) - 優里さん» ありがとうございます💕コメント励みになります！これからも楽しんでいただけると嬉しいです😌💜 (2021年12月9日 0時) (
レス) id: 49ff88afc5 (このIDを非表示/違反報告)
優里(プロフ) - 初めまして。すごく面白くて更新楽しみにしてます！こんな素晴らしい作品初めてです！応援してます！ (2021年12月8日 14時) (レス) id: 72a635a728 (このIDを非表示/違反報告)
ピョル☆(プロフ) - きーさん» こちらのミスで続編が出てますが次の更新のタイミングでパス外すのでもう少々お待ち下さい😌 (2021年12月8日 1時) (レス) id: 49ff88afc5 (このIDを非表示/違反報告)
きー - 続きが見たいんですが、どうすれば見れますか⁈ (2021年12月8日 1時) (レス) id: 235a2ef37a (このIDを非表示/違反報告)
ピョル☆(プロフ) - 凛音さん» ありがとうございます💜これからも楽しんでいただけると嬉しいです💕 (2021年12月8日 0時) (レス) id: 49ff88afc5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ピョル☆ | 作成日時：2021年11月23日 13時
