クールな彼の甘い旋律 ページ23
YG「俺はコンクールに応募してない…」
RM「え？じゃあどうして…」
ジョングクさんが中身を確認すると案内の他に手紙のような物が同封されている。
ユンギさんは手紙に目を通すと何も言わずに握り締めた。
YG「…あのクソ親父」
苦虫を噛み潰したように顔を歪めるとそのまま席を立つユンギさん。
YG「…それ、捨てといて」
HS「え、でも…」
YG「もうクラシックは辞めたんだ…俺は」
JM「あ、ヒョン！待って！」
そう言うと私達の声も聞かずに2階へと上がって行ってしまった。
「ユンギさんどうしたんでしょう…」
TH「ヒョンのおうちも大変だからねぇ」
「も？テヒョンさんのおうちも大変なんですか？」
TH「まぁまぁ僕の事はいいじゃん、今はユンギヒョン！」
なんだかうまいことはぐらかされてしまった。
JM「ヒョンの家って確か音楽一家だよね」
JN「…あぁ、クラシックでは名の知れた名家だ」
「クラシックでは？」
でも、ユンギさんは…
JN「アイツの家はクラシック以外を認めない…ユンギは自分のやりたい音楽が出来なくて、勘当同然でここに来たんだ。ただ…ご家族は今でもクラシックの世界に戻って欲しいんだと思う」
“戻ってこい、お前の居場所はここだ”
くしゃくしゃに歪んだ手紙には、ただ一言そう書かれていた。
✱
「…ユンギさん」
2階のユンギさんの部屋。
声をかけても応答はない。
「コンクール…出ないんですか？」
クマのランプが点滅する。
ミンルス信号はマスター済だ。
“出ない”
「どうして…折角の機会じゃないですか」
“俺は”
“クラシックは嫌いだ”
“親父が連れ戻そうとしてるなら尚更”
“出ない”
「『ピアノが嫌い』とは言わないんですね」
私の言葉に一瞬止まるランプの明かり。
「ユンギさん、私ユンギさんの作る曲好きですよ！こないだのアニメのも凄くよかったですしユンギさんには音楽の才能があるんだなって」
“…なにがいいたい”
「だから…ユンギさんが今やってる事とか、クラシックに戻らないって事、ちゃんとご家族に言わなきゃいけないと思うんです」
“…親父は俺の言葉なんか聞かない”
「言葉じゃダメなら、音楽で伝えましょうよ」
“…勝手な事言うな”
「ユンギさん…」
“ほっといてくれ”
「私、ユンギさんが出てくれるって信じてます」
TH「…僕達も信じてるよ？」
「テヒョンさん！」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1127人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「K-POP」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ピョル☆(プロフ) - りんさん» ありがとうございます！どうしても感動の空気をぶち壊すイメージしか浮かびませんでした😂不定期更新になりますがお楽しみいただければ嬉しいです💕 (2022年2月15日 23時) (
レス) id: 01b19ab289 (このIDを非表示/違反報告)
ピョル☆(プロフ) - しゅきさん» ありがとうございます！書いてて楽しかったです😂一段落しましたがまだ続くのでお楽しみいただければ嬉しいです💕 (2022年2月15日 23時) (レス) id: 01b19ab289 (このIDを非表示/違反報告)
ピョル☆(プロフ) - かなさん» ありがとうございます！今後は不定期更新になりますが、一応まだ続くのでお楽しみいただければ嬉しいです！ (2022年2月15日 23時) (レス) id: 01b19ab289 (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - 完結おめでとうございます！最初から最後まで面白かったんですけどラストのテヒョンのこっくりさんで全部持ってかれました笑笑面白いお話、ありがとうございました！ (2022年2月15日 8時) (レス) @page50 id: ea117449c8 (このIDを非表示/違反報告)
しゅき - 完結おめでとうございます！！😆✨夢主のツッコミだったりメンバーの行動がとても面白かったです！！当分はロスると思うのですが笑笑とても面白かったです。ありがとうございました！！😊 (2022年2月14日 23時) (レス) @page50 id: cbd4559a08 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ピョル☆ | 作成日時：2021年12月8日 0時
