こんな俺らでも。 (ページ28)

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こーじとさくま。ページ28

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桃side

桃「こうじ〜こーじ！」

かなり大きめの声でルームシェアをする康二を呼ぶ。

何度か呼ぶとなにか聞こえたかも？と
そんな反応をする康二。

橙「佐久間くん、なんか言った？」

桃「うん！お風呂先入っちゃっていい？」

橙「お風呂？」

桃「うん！」

橙「ええでー！」

桃「じゃ、お先〜」

引越しで疲れて早く寝たかったから
さっさとお風呂に入っちゃおう！

ルンルン気分でお風呂に向かったはいいけどやらかした。

いつもの実家のノリでお風呂場へ向かってしまったのが間違いだった。

お風呂から出ようとしたけど、バスタオルを自室に置いてきてしまったことに気がついた。

実家ならドアを開けて直ぐに置いてある。

でもここは実家じゃない。

下着と部屋着はちゃんと持ってきたのに…

タオルがなかったら出れない…

… 康二を呼ぶしかない

桃「こーーーじーーー！！！」

聞こえるわけが無い。

どうしよう…

桃「あ！これか！！」

そこで見つけたのはお風呂用インターホン。

そういえば照が言ってたな

「管理人さんが阿部と康二がいる部屋のインターホンはライトが点滅して音が聞こえなくても気づくようにしてくれた」

って。

何度かボタンを押すと気づいてくれた康二。

橙「佐久間くん、どした〜？」

顔だけお風呂場のドアからひょっこりだして

桃「ば、す、た、お、る！忘れちゃったの！」

橙「あ！わかった！持ってくるわ！部屋にある？」

桃「ボストンバッグの中！」

橙「了解やで！」

良かったぁ、、

お風呂から出れないところだった〜笑

すぐに康二が持ってきてくれて。

でも持ってきてくれたことで安心しちゃったんだよね。

見せたくなかった手首が完全に見える方で受け取っちゃった。

すぐに気づいてさっと隠したけど…

今度こそバレたっぽい。

康二、、ガン見だったもんなぁ。

どうしよう、どうしよう、、どうしよう、、、