【そらる】彼 氏 に 惚 れ ら れ ま し た｡

惚 れ た 3 ページ5

『誰……？』




・

知らない人が、助けてくれた……。




「男がいるのかよ!帰るぞ!」

不良たちは知らない人が現れると同時にこの場を去っていった。




安心して腰が抜けた私は、その場に座りこんだ。



すると知らない人が話しかけてくれて……。




「大丈夫？家まで送っていくね」

ありがとう、としか言えなかった。





・

『家、ここらへんなんで、大丈夫です。』

「ダメだよ、危ないんだから」

そう言っても、
彼は家までついてきてくれた。



そして。


家の前に｡




『あの、ここなので……』

話しかけたらすぐ笑顔を見せてくれる彼が、珍しく静かだった。



『あの、どうしたんですk……』


「A!どうした!?こんな遅くまで!」


家の外でうろうろしていた彼方が、私に気づいたみたいで、ぎゅうっと力強く抱きしめてくれた｡



力強いけど、優しくてあったかい……

久しぶりに感じた体温が心地よく感じた。




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