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やんちゃそうな奴らとつるんでるだけあって
スカートも短く、化粧も薄っすらしていて
見た目は垢抜けている。
でも性格は大人しく、騒ぐタイプでは無くて
むしろ１人の方が気楽そう。
授業中は外を眺めているか、寝てる事が多い。
…多分、勉強は嫌いなんだな。
でも休み時間にごくたまーに見せる
柔らかい小さな笑顔はとても綺麗で
男の目線からすると、
思わず胸がときめくぐらい可愛い表情をしてた。
昼休み、オレの席を中心にクラスの男子数人と
昼飯を食べている時、ふと質問をしてみた。
「…あのさ、櫻庭さんってどんな子？」
彼女を目の先に捉えつつ、
寄ってたかって皆であれこれと話していると
オレ達の会話が聞こえたのか
前に座っていた学級委員長が振り向いた。
「…Aさんは、とっても良い子だよ？」
「へぇー。」
「僕、小中高ってずっと一緒なんだ。
見た目は少し取っつきにくくても
話し掛けたらちゃんと答えてくれるし、
お弁当もいつも自分の手作りで家庭的。
困ってる人には必ず声掛けるし、
間違った人間にはきちんと注意も出来る。」
「……………。」
「…でも、あんな寂しそうになったのは
去年からなんだよね。」
その言葉にチラッと横目で委員長を見る。
「…去年、Aさんのお母さん
交通事故で亡くなったんだ。
ずっと母子家庭だったみたいだから、
かなり辛そうで見てられなかった…」
眼鏡の奥から彼が抱く
特別な感情に気付いたオレは、
委員長、櫻庭さんの事好きなんだ？(笑)と
からかうと顔を真っ赤にさせ、
目を泳がせて動揺する姿に少し笑っていたが
心の中は困惑していた。
彼女の背負う闇は母親の死だった。
ずっと母子家庭だったんじゃ、
親父は彼女に会いに行ってなかった？
それとも敢えて存在を隠してるとか？
答えの見つからない疑問に頭を悩ませたが、
オレは辛い現実にも気付く。
母親も父親も居ないとなれば
彼女は今…「独りぼっち」なんじゃ…。
親父からは他に兄弟が居た話や
親戚の関わりがあった事は聞いていない。
…やっぱりあの時、あんな事になんなかったら…。
全てはオレのせいなんだ、と悔やんだ。
それから数日間、彼女の様子を観察し続け
１人で下校する後を隠れて追ってみたり、
委員長から彼女の事を巧く聞き出したりして、
彼女の素性を知っていく。
そして、ひとつの結論を出した。
《自分の全てを賭けて彼女を守る》
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ゆき(プロフ) - コメ返ありがとうございます。本当に大好きな作品です。実は私のお誕生日に櫻井さんのお誕生日のお話だったので、とっても感激してたんです。またシリアスな展開になって大変かと思いますが、更新を楽しみにしてますね。主人公ちゃんがんばってほしいです。 (2019年3月14日 11時) (
レス) id: d68d4105ec (このIDを非表示/違反報告)
サフィア(プロフ) - ついこの間この小説の存在をしって一気に読みきっちゃいましたっ。すごく大好きになりましたし、文章とっても大好きです。更新楽しみにしてます！ (2019年3月6日 14時) (レス) id: 34b00c4705 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - さっくさん、更新をいつも楽しみに読ませて頂いています。というか好きすぎて何度も読み返してます。櫻井さんと主人公の関係にキュンキュンドキドキしながら、時に切なくて涙無しには読めません。これからも更新を楽しみにしてますね。 (2019年3月4日 14時) (レス) id: d68d4105ec (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さっく | 作成日時：2019年2月25日 18時
