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頭の中であれやこれやと考えていると
櫻井さんもキッチンにやって来て
右腕を私の肩に置いて肩組みをしてきた。
「オイオイ(笑)嬉しくねーのかよ？
明日の事、気にしなくていいんだぜ？(笑)」
マジ、神様からの最高の誕生日プレゼントだわ…
と、１人テンションがおかしい櫻井さんは
子供みたいに喜んだ顔を私に近付け、
至近距離から香るいつもの香水や
目の前の首元にある小さなホクロから
醸し出る男性特有の色気に圧倒され
私は余計に素直になれなくなる。
『…っ、…良かったね。』
「何だよ、その反応。
Aなら一緒に喜んで貰えるかと思ったのに…
…けど、良い大人が馬鹿みたいに
こんなはしゃいでたら、ちょっと引くよな(笑)
何か、…ごめんな。(笑)」
するっと肩から腕が外れたと思うと
今度は溜め息を吐き、寂しそうな顔を浮かべて
リビングのソファーにドカッと勢い良く座った。
…ヤバい。嫌な思いさせたかも。と、
煙草を手早く消して項垂れている彼の隣に座る。
『…リアクション薄くてごめんね…？
本当は櫻井さんみたいに喜びたいけど
ちょっと恥ずかしくて…(笑)
…今日の主役なんだから、そんな顔しないで？』
私を横目でチラッと見る。
「…それ、本心？」
『うん。素直じゃなくて、ごめんね。』
「…俺、はしゃいでて良い？」
『もちろん。(笑)』
「…ベロッベロッになるまで飲んで良い？」
『全然良いよ。お祝いだもん(笑)』
「じゃあ、…今日、泊まってても良い？」
『良いけど…何も、出来ないよ…？』
そう言った瞬間、櫻井さんの眉毛が
ピクッと動き、真剣な表情でこっちを見た。
「…まだ、連絡返って来ねーの？」
『…うん。でも、既読は付いたから
見てはくれたんだと思う。』
櫻井さんが夜中に駆け付けて来てくれた
次の日にLINEを送ってから
カズからの連絡はまだ何も無い。
でも前の様に無視された訳では無く、
その日のうちにちゃんと既読が付いていたので
私はホッとしていた。
直ぐに返信がくるとは思っていなかったし、
カズも色々と考えたい事もあるだろうと気遣い、
その後はいつもの日常を過ごしながら
ひっそりと連絡を待つ事に決めていた。
『心配だけど、いつかは連絡来るだろうし
ずっとカズの事信じてるから。
………さぁっ！どうしよっか？
とりあえず乾杯する？(笑)』
背中に櫻井さんの切ない目線を感じながら、
キッチンへ向かって飲み物の準備をした。
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ゆき(プロフ) - コメ返ありがとうございます。本当に大好きな作品です。実は私のお誕生日に櫻井さんのお誕生日のお話だったので、とっても感激してたんです。またシリアスな展開になって大変かと思いますが、更新を楽しみにしてますね。主人公ちゃんがんばってほしいです。 (2019年3月14日 11時) (
レス) id: d68d4105ec (このIDを非表示/違反報告)
サフィア(プロフ) - ついこの間この小説の存在をしって一気に読みきっちゃいましたっ。すごく大好きになりましたし、文章とっても大好きです。更新楽しみにしてます！ (2019年3月6日 14時) (レス) id: 34b00c4705 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - さっくさん、更新をいつも楽しみに読ませて頂いています。というか好きすぎて何度も読み返してます。櫻井さんと主人公の関係にキュンキュンドキドキしながら、時に切なくて涙無しには読めません。これからも更新を楽しみにしてますね。 (2019年3月4日 14時) (レス) id: d68d4105ec (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さっく | 作成日時：2019年2月25日 18時
