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１年生のクラス担当になっていた
黒田に彼の事を聞くと
「…二宮？…あぁ！居る居る！
いつもぼぉーっとしてて、常に眠そうだけど
頭は優秀らしいよ。
クラスの人気者っぽいけど、
誰かとつるんでるのはほとんど見た事無いな…。」
「へぇ。」
「…てか、何でそんな事聞くんだ？」
「…いや、別に。」
「何だよ。教えろよ。(笑)」
「うるせーなぁ！(笑)ほら、早く
今日の報告書まとめて帰ろうぜ。
晩飯食いながら愚痴、聞いてやるから。」
「さすが、櫻井。
…もう教育実習なんてだりぃーよ。
教師なんて目指さなきゃ良かった…。」
「分かった分かった。(笑)
後で聞いてやるから、
とりあえず手動かせって。」
俺はこの数日後に起きる悲しい出来事も知らず、
呑気に黒田と学校を後にした。
明日で大変だった教育実習も終わる。
そんな日の朝。
職員室は異様な空気に包まれていた。
教頭先生を筆頭に
１年の学年主任、生徒指導の先生などが
校長室で何やら会議をしており、
１年の担任の先生達が
鳴り止まない電話対応に追われている。
他の先生達もバタバタと忙しそうだ。
「黒田、おはよう。…何かあったのか？」
俺らの為に用意してもらった机に
先に出勤していた黒田がいた。
「おはよう。…俺も分かんねーんだよ。
でも、多分１年生の誰かに
何かあったんじゃね？」
何故か嫌な予感がした。
具体的な根拠は無いが言い知れぬ不安が襲う。
すると、養護教諭の先生が
血相を変えて俺達に近付いてきた。
「…櫻井くん！！」
「あっ、先生おはようございます。
今日…何かあったんですか？」
「…ちょっと大変な事があってねぇ。
誰から聞いたとか言っちゃダメよ…」
この人なら何か教えてくれるかもと
先生に尋ねると、口止めをされつつ
ヒソヒソと内容を教えてくれた。
「昨日、１年生で傷害事件起こした子が
いたみたいなのよ…
しかも、相手はその子の父親らしくって…」
「…え！？マジ…？」
俺は驚いて黒田と顔を合わせる。
そして、１年の担当をしている黒田が聞いた。
「…生徒は誰ですか？」
そう言うと、養護教諭の先生は
少し言いづらそうに俺をチラッと見た後
衝撃的な言葉を発した。
「１年Ａ組の……二宮君、らしいわ。」
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ゆき(プロフ) - コメ返ありがとうございます。本当に大好きな作品です。実は私のお誕生日に櫻井さんのお誕生日のお話だったので、とっても感激してたんです。またシリアスな展開になって大変かと思いますが、更新を楽しみにしてますね。主人公ちゃんがんばってほしいです。 (2019年3月14日 11時) (
レス) id: d68d4105ec (このIDを非表示/違反報告)
サフィア(プロフ) - ついこの間この小説の存在をしって一気に読みきっちゃいましたっ。すごく大好きになりましたし、文章とっても大好きです。更新楽しみにしてます！ (2019年3月6日 14時) (レス) id: 34b00c4705 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - さっくさん、更新をいつも楽しみに読ませて頂いています。というか好きすぎて何度も読み返してます。櫻井さんと主人公の関係にキュンキュンドキドキしながら、時に切なくて涙無しには読めません。これからも更新を楽しみにしてますね。 (2019年3月4日 14時) (レス) id: d68d4105ec (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さっく | 作成日時：2019年2月25日 18時
