一生に一度の恋 (ページ3)

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『おはようございまーす。』

「おっはよーん♪明奈ちゃんっ！
出勤一発目からお客さんついてるよ！
準備整ったら声かけてねン☆」

『了解！
てか、今日いい事でもあったんですか？(笑)
めっちゃ機嫌良いけど。』

「わっかるぅ～？
最近のジムのお陰でこのワガママボディーが
少しムキムキボディーに変化してきた！って
渋やんに褒められたの～ン♪」

この無駄に明るい
ニコニコ元気ジルシの人は丸山さん。

通称、丸ちゃん。

ウチの店の受付&女の子管理担当。

オーナーの事を色んな意味で好きらしく、
ゲイなのかノンケなのか
店の女の子の中で七不思議の１つと
されている。…らしい。

でも絶対に店の女の子を1番に考えてて
タチの悪いお客が来た時の
受付でのあしらい方は
普段とは想像付かないくらい人が変わる。

そんな彼のお陰でいつも仕事が
楽しく心穏やかに出来ている。

オーナーもそんな丸ちゃんの性格を
見込んでこのお店の受付を
させているという。

「２個イチのお客さんで、部屋番は…
８０８号室やから！
パネルで明奈ちゃんの事即決やったし、
気に入ってくれてるっポイ♪
優しそうなサラリーマンやで！」

『詳しい情報ありがとう(笑)
仕事、やり易いよ。

…んじゃあ、いってきます！』

こうして今夜も男の欲望を満たし、
受け止める代わりに

自分を金で満たし、

心の隙間を埋めていった。

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