一生に一度の恋 (ページ17)

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出会いページ17

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ラブホテルのフロントのおばちゃんに
頭を下げ、エレベーターのボタンを押す。

エレベーターに乗り込み、
相手のお客さんはどんな人だろうかと
少し想像する。

繁盛期は常連さんより、
普段こういう世界に来た事がない人や
様々な職業や事情を背負った人が来る事もある。

…大抵は忘年会とかのノリの延長で
騒がしい人ばっかりだけど。

色々と想像しても、
想像するだけ頭を使うだけなので直ぐに止めて
目の前のドアの横に付いている
インターフォンを押す。

ーピーンポーン

店の決まりとして、
女の子が到着するまで鍵はかけない約束だけど
いきなりズカズカと部屋に入って
気分悪くさせるのも嫌なので
開けてもらうのを待つ。

だが、

………全然出てこない。

しかも、ウンともスンとも言わない。

何度かインターフォンを鳴らしても
一向に状況は変わらないまま。

『……もぉ。』

痺れを切らした私は
このままだと時間が押すだけなので
ドアを開けて、部屋の入り口で
履いていた茶色のスウェードブーツを脱ぐ。

短めの廊下を歩きながら
『こんばんはー。明奈でーす。』
と、自己紹介をして
ベットのある部屋のドアを開けた。

部屋は真っ暗に電気を消されていたが、
大きなテレビにＣＳか何かで放送されていそうな
南国の海の様子が流れていた。

色とりどりの珊瑚礁に
カラフルな魚達。

テレビの明るさだけが
カラフルに部屋を照らす。

とりあえず着ていたダウンコートを脱いで
ホテルの付属のハンガーラックに掛けた。

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