三十五話 ページ36
｢え、あの、い、一応クルーだし、その、命まで奪うのは流石にヤベェと思うんだよ。だからさ｢カイト、口閉じた方がいいぞ。｣はいっ！！｣
カイトの言葉を遮って、やろうと思ったらけたたましくなるでんでん虫。
｢…ッチ、取り敢えず電話が先か…｣
｢た、助かった…｣
カイトには小声で話すという選択肢は無いらしい、バッチリ聞こえている。
だからとりあえず、能力者である彼を命綱で海スレスレになるよう繋いで、ぽいっと放り投げた。
｢ぎゃあああ！！海っ！海っ！死ぬぅ！！｣
｢死ね。｣
｢鬼いいいいいい！！！｣
ぎゃあぎゃあ騒がしいカイトを他所に電話をとる。
｢もしもし、仕置き中にかけてくる馬鹿は誰だ。｣
『んなもん知るか。』
ん、この声は……
｢…お前か、ロー。｣
トラファルガー･ロー、かなり前からの友人だ。
もう、２０年以上になるか…
ロシナンテ、彼が辛い辛いと電話をかけてきた。
いつもそんな事言わない彼が、珍しく泣き言を言っていたのだ。
『A…、俺はもう、何したらいいかわからねぇ…！！』
泣きながら言うアイツに、私は初めて恋をした。
今考えてみれば海賊が海軍中将に惚れるなんておかしな話だ。だが、彼を支えたいと心から思ったのだ。
……年老いた女海賊の古い惚気だな、歳とるとすぐ過去に浸る、気を付けなければ…
そう思い直してローに話しかける。
｢…んで、どうしたロー、なんかあったか？｣
『あ、いや、お前ら今どこにいる？』
お前『ら』って事は…
｢…なんだ、またクルーの深刻な女不足か？｣
『うっ……』
あーぁ、図星か、ローも大変だな。
｢あー、ちょっと待ってろ。｣
そう言って人を呼ぶ。
｢シャルル、ティノに次の島、もしくは近くの島を聞いてこい。｣
｢了解。｣
そう言って小走りで私達の船へと戻る。
｢…ティノ？また聞いた事ねぇ名前だな。｣
エースのことについて話し合っていた隊長たちが戻ってきたらしく、私に話しかけてきた。
｢…あぁ、彼女はうちの航海士さ。なかなか可愛い子だよ。ただ…｣
言いかけた瞬間バンッ！！と扉が開いた。
｢あっづううう！！何ここ灼熱地獄！？よくもまぁこんな所にいるよね！頭おかしいんじゃないの！？｣
…ただ、腹黒いツンデレだけどな。
｢別に来なくてもよかったんだが…｣
｢僕が来たかったの！悪い？｣
｢…いや、構わないさ。｣
彼女が私のために来てくれた事は知っているから。
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ゆんゆん(プロフ) - ヒステさん» コメントありがとうございます、シャンクスかサボですね？考えておきます、ただ、必ずしもそうなる訳では無いので…、他の方の意見も知りたいので、ある程度コメントが集まって、その時一番多いキャラクターにしようと思っています、リクエストありがとうございました！ (2018年7月11日 7時) (
レス) id: e1292036e9 (このIDを非表示/違反報告)
ヒステ - シャンクスオチかサボ落ちにしにてくれると嬉しいです〜〜！推しが、、、、小説が少なすぎて、、、足らんっ！ (2018年7月10日 18時) (レス) id: 8fad14733d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆんゆん | 作成日時：2017年7月18日 23時
