三十二話 Another Story ページ33
｢あ〜あ、随分暇だ事…｣
｢暇なら仕事して下さい！！｣
おっと、ついつい漏れちった。
｢えー、面倒いな…｣
でもこれ以上サカズキに怒られんのも面倒いし…
｢うし、やるかぁ…｣
いろんな所の海賊討伐していると、とある事が起きた。
｢こ、こいつをやるから見逃してくれ！！｣
船長が部下を差し出して自分は助けろと懇願する。
つまりは裏切り。
そいつらを見ると、昔犯した罪を思い出して胸糞悪い。
｢…んな部下を見捨てる奴、助ける訳無いでしょうが。｣
今の言葉はこいつに言ったのか、それとも昔の俺に言ったのか。
そいつら全員海軍本部に連行してから俺はいつものチャリで散歩しながら考える。
｢…今日、丁度１０年か。｣
昔、唯一海軍を助けた海賊。
唯一俺が裏切った人。
そして、唯一俺が心の底から惚れた女。
｢エレナ…｣
あいつは優しいから、今でも俺のこと信じて待ってるんだろうよ。
それに比べて俺は、もし嫌われてたらと思うと怖くて会いに行けないヘタレな男。
海軍大将がこんなんじゃ笑われるな。
｢…区切り、つけねぇとな。｣
おそらく俺はもう会えない。
あの時誓ったんだ、もう心から愛する人は作らないって。
また会ったらそれが簡単にひっくり返るからな。
俺は急いで戻って、手紙を書く。
思い出すのは彼女と別れた時のこと。
｢…く、クザンさん…、どうして…｣
何も言わずに別れるつもりが見つかって、言うこと聞かねぇあいつの首を絞めて言った一言。
｢…お前の情けは優しさじゃねぇ、俺に対するただの侮辱だ。｣
｢！！｣
あんな事言わなきゃよかった。
あの時の事が忘れられなくて、それから一年後にエレナ以外全員に手紙を書いた。
事の真相と、懺悔を綴った手紙。
あれから毎年書いているが、エレナには何も書かなかった。
書けなかったんだ、どうなるかわからなかったから。
俺があいつを裏切ったのは海賊と仲がいいという噂が立ち始めたからだ。
こっちの噂に巻き込みたくなくて、裏切って、いろんな人に慰められたっけ…
｢……書けた。｣
文章めちゃくちゃだけど、本心がこもった手紙。
エレナ、これ見たらなんて言うだろうか。
｢青雉大将！！仕事が溜まってます！！｣
｢ったく、考え事もさせてくれねぇのかよ…｣
俺はブツブツいいながら普段やらない書類仕事をする。
何故か今は、すごくやりたい気分だった。
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ゆんゆん(プロフ) - ヒステさん» コメントありがとうございます、シャンクスかサボですね？考えておきます、ただ、必ずしもそうなる訳では無いので…、他の方の意見も知りたいので、ある程度コメントが集まって、その時一番多いキャラクターにしようと思っています、リクエストありがとうございました！ (2018年7月11日 7時) (
レス) id: e1292036e9 (このIDを非表示/違反報告)
ヒステ - シャンクスオチかサボ落ちにしにてくれると嬉しいです〜〜！推しが、、、、小説が少なすぎて、、、足らんっ！ (2018年7月10日 18時) (レス) id: 8fad14733d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆんゆん | 作成日時：2017年7月18日 23時
