クロロの姉は驚くほどにかっこいい。 (ページ10)

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八話ページ10

その後、Aもヒスイもちゃんと合格して、第四次試験開始。

私のターゲット誰かな～

そんな事を思いながら、私はめくる。

「……マジかよ。」

…私、死んだかも。

．

深い深い森の奥、そこに私のターゲットはいた。

…が、私は狩る気はない。

狩ることはおそらく出来るが、やったら殺される…！！

だって、だって…

私のターゲットはヘルキャットちゃんなんだもん！！

後でフェイに殺されるわ！！

「…ヘルキャットちゃん！」

「わっ！…っえ！？レイラさん！？き、来てたんですか！？」

ですよね知ってた。

わかってたよ、気付かれてないことくらい…

「うん、わかってた…」

「ああああああっ！！ごごごごめんなさいいい！！」

すごい慌てて謝ってくるからついつい笑って許してしまった。

「そういえば、ヘルキャットちゃんのターゲットは？」

「えと、それがわからなくて…」

「へぇ、どれ？」

「これ、です…」

そう言って、書かれていたのは…

「……」

私、っすか…

どうしよ、マジで死んだかも…

「……はい。」

「えっ！レイラさん、だったんです、か…？」

「んー、まぁね。」

どうしよっかな…

「あ、あの、レイラさん…、レイラさんの…、ターゲットは…」

心配そうに見てくるヘルキャットちゃん。

彼女に本当のことを伝える？

「え、えっと…」

「…？」

「…内緒、かな。」

言えるかよぉぉぉ！！

こんな純粋な可愛い子に言えるわけが無いよ！

取り敢えず、悲しい顔をするヘルキャットちゃんの頭を撫でておいた。

その瞬間、私達は何者かに囲まれる。

「…へぇ…」

見たところ６人以上はいる。

助かった、かも？

「ヘルキャットちゃんは木の上にいな。」

「えっ、はい！」

そう言って登ったのを確認して、私は念で捕らえる。

「他人の影(アナザーシャドウ)！」

私は影を操れる。

なんだこれとか言っているが、念はまだわからないだろうな。

影で拘束して、ついでにプレートも取る。

そして、自分の影を使ってそのプレートをとる。

「はい、貰うよ～」

「あっ！返しやがれ！！この野郎！！」

その後も喚くからちょっとキレた。

「ぎゃあぎゃあうるせぇなぁ。(自主規制)すっぞこの野郎。」

「「「「「口わっる！！」」」」」

「ほっとけや！」